昨日(2月3日)の読売新聞によれば、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の2017年度第3四半期における公的年金運用益は6兆549円だった。読売は第1四半期と第2四半期の実績を報じていないので、ネットで調べるとそれぞれ5兆1千億円、4兆4千億円だから、3四半期の合計額は15兆5千億円になる。通期では、前年の約8兆円はもちろんのこと、過去最高だった2014年度の15兆円を上回ることは確実だ。
年金基金は毎年7兆円ほど不足すると言われており、その不足分を投資による利益で補填してお釣りがでていることになる。
http://www.gpif.go.jp/gpif/faq/faq_05.html
国内株式に限って収益率(%)を見ると、次のようになっている。
2012 (H24) 23.40
2013 (H25) 18.09
2014 (H26) 30.48
2015 (H27) -10.80
2016 (H28) 14.89
2015年を除き、毎年かなり高い収益率である。2017年度は多分2014年度の30.48%を超えるだろう。拍手! 私個人の投資実績よりもはるかにベターだ(笑い)。
問題は景気下降局面での対応である。下降局面になると、GPIFとしても損失を最小限にとどめるためには、投資を一部引き上げることになるだろう。株式市場がパニックにならぬよう、今の内から出口戦略を十分練り上げておいてもらいたいものである。
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