12月20日に起きた韓国駆逐艦による海自の哨戒機へのレーダー照射事件は、韓国政府が謝罪するどころか、1月3日に「海自の哨戒機が低空飛行して韓国駆逐艦を威嚇した」と抗議し、謝罪を求める意外な展開となっている。
防衛省は12月28日に哨戒機が撮影した映像を公開したが、それに先立ってNHKはいかにも哨戒機が低空飛行したかのように見える映像をニュースで公開した。しかし、その映像は一見して合成写真だとわかる。その理由は
(1) 哨戒機と駆逐艦のサイズがアンバランスである。
(2) 哨戒機が車輪を出している。
(3) その時、現場の空中には哨戒機が一機しかいなかったはずで、哨戒機を横から見ている映像はありえない。
この映像を見た人は、「これは哨戒機が低空飛行したように見せかける捏造写真だ」とNHKを非難した。そして、この写真を見て、日本側が悪いと思った人もいたようだ。NHKはこのように誤解を招きやすい映像をニュースで流したことについて全くコメントしていない。
https://www.youtube.com/watch?v=BndkyfU2UM4&list=PL_bXkphCUtk41oVSrQmZeHhf7bzM3MX1r
評論家の高橋洋一氏も同様の批判を述べている。
https://www.youtube.com/watch?v=ruzrxDeYAT0
NHKばかりでなく、共同通信はもっとひどい合成写真を地方新聞向けに流したようだ。
https://www.youtube.com/watch?v=tnb23mqM9pI
ところで、事件が起きた地点は日本のEEZ内の海域である。日本と韓国はともに相手のEEZ海域内では漁獲しない申し合わせがあるらしいが、北朝鮮の漁船の操業は法的にどういう扱いになるのか。また、遭難した北朝鮮の漁船はなぜ救助を韓国に頼んだのか。そもそも当日は天気がよかったのだから、遭難したとはへんな話だ。それに韓国の軍艦は自由にEEZ内に入ってこれるのか。そして、もっとも重要なことはそこで韓国と北朝鮮はなにをしていたのか。北朝鮮制裁に抵触しないのか。
いろいろ疑問があるが、日本のマスコミがこの事件とEEZのかかわりを全く報じないのはなぜだろう? 解せない話だ。
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