或る日の家内との会話。
「このチラシ、面白いわよ」
朝刊に折込まれていたチラシである。
「パチンコ屋の宣伝か。この何が面白い?」
「近くにある目印に全部“様”をつけてるのよ」
「なるほど」
「その内に、小田原駅様とか栄町信号機様なんてことになるかもよ」
敬称は人につけるものだが、例外的なケースはある。“お天道さま・お月さま ”は自然に対する畏敬と親しみを示すもの。業界の集まりで、参加者が勤務している会社につける“さん”は、儀礼的なもの。
しかし、この場合の“様”はマップ作成者の価値観と判断していいだろう。みずほ銀行様の“様”は、取引銀行への敬意を示すのだろうが、ドンキホーテ様、わん様、セブンイレブン様、湘南大衆横町様には違和感がある。エボ様となると、「ナニこれ?」だ。
「とにかく丁寧な表現をすれば、チラシを見る人の共感が得られるだろう」という願いがこめられているが、マップ作成者の非常識ぶりをさらけだす結果を招いた(笑い)。
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