これから梅雨を迎え暑い季節の到来を控えたこのタイミングで東芝の冷蔵庫が故障した。冷凍庫、野菜室、切り替え室、製氷庫の冷却が停止した。幸いにも冷蔵室だけは冷却が機能していた。ドアのLCDパネルが点滅しエラーコードH71が表示されていた。ネットでエラーコードをあたると「霜取りセンサー故障」。冷蔵庫を買い替えるにも機種選定などで時間も欲しい。とりあえずメーカーカスタマーへ型番(GR-W45FS)を告げ修理要請。購入から既に15年が経過しているので修理依頼はダメ出しの最終確認の意味合いもあった。約束の時間に来られたメーカーの修理担当者は10分ほど内部点検してひとこと。部品がないので修理できません以上。冷蔵庫のサーミスターなんて規格がそれほど変わることもないのでハーネスかコネクター交換で互換品修理できないか交渉してみる。サーミスターの抵抗値はやや安定していないがモゴモゴ、何れにせよ修理は不可能との一点張り。出張費4,000円也を請求され帰って行かれた。こんなことなら電話での修理依頼のときにきっぱり断ってもらったほうがまだ良かった気分。東芝以外の街の電気修理業者に問い合わせるも修理が面倒な作業であることを盛んに訴えてきた。聞けば互換品の修理部品は手持ちがあるらしい。概算見積もりをとるとお値段5万円。修理途中に他の不具合も見つかればさらに加算されるらしい。こちらは修理作業内容と部品代(100円前後)を知っているだけに業者への依頼がアホらしくなってきた。自分での修理を検討しネットで情報を拾う。エラーH71はサーミスター故障というより温度ヒューズの断線が原因らしい。そこで秋葉遠征時に千石電商で250V10A定格、摂氏76度設定の温度ヒューズを購入。修理までの間は冷蔵庫の電源プラグを一旦抜くとエラーがリセットされ12時間は冷蔵室だけは冷やされた。そして先日の週末、妻がテニスに出かけたスキに冷蔵庫の修理に取り掛かる。野菜室の大きな引き出しや製氷室、切り替え室のすべてを抜き出す。両サイドと中央の仕切りパネルも取り外す。庫内奥の大きな樹脂パネルを取り外し、その奥にある二重の発泡スチロール断熱壁を抜き出す。後は全てのハーネスを抜き出してコネクターを外す。
一週間ほどリセット運転で騙し騙し使ってきたツケでエバポレータには盛大に氷塊が形成されていた。マイナスドライバーをピック代わりにハンマーで氷を砕き最後はドライヤーで氷を融かす。エバポレータ部には冷媒が通っているのでこの部分を破損してしまうと一巻の終わり。慎重に氷を取り除くと熱交換器のアルミフィンに樹脂ブラケットが差し込まれていて温度ヒューズが見えた。
温度ヒューズを取り出してテスターで導通を調べるとやはり断線していた。温度ヒューズを交換し全てのハーネスを差し戻し断熱材などを組み戻す。ようやく修理完了と思い通電したところ今度はエラーH36が表示された。このエラーを調べてみるとサーミスターの断線らしい。いやいや全てのハーネスとコネクターは念入りにチェックしたつもり。文句を言っても始まらないので、組み戻したパネルなどを全部再分解してコネクターをチェックする。やはり差し忘れ箇所は見つからず。もう一度すべてを組み戻し通電。今度はエラーもなく正常に起動した。結局、内部確認などで3回の全分解をしたことになる。面倒すぎてもう二度としたくない作業。通電後12時間の経過を待ってもエラーH71は発現せず。製氷庫や切り替え室にも冷気が流れこむ。給水タンクに水を補充してみると目出度く氷もつくられるようになった。エバポレータの氷塊や霜も取り除かれたのでキンキンに冷えるようになった。ヨカッタヨカッタ。
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