政府は来年度の「桜を見る会」を中止すると発表した。菅官房長官が13日、記者会見で明らかにした。
なんじゃそりゃ。
笑っちゃうなあ。ということもなくて、笑えもしない。人でなくてイベントじたいに責任を取らせて、どうしようってんだ。
新宿御苑には、その時期、花見というか、フラリと入ったことはあるけど、そもそもそんな大勢がぎしっと入るような場所じゃない。一人二人でふらっと散歩するのが良いのだ。
今年は桜の季節ではなく、新緑の頃、いちど入った。植物園に寄った。東京・新宿にいる気がしない、ゆったりした気分になれる。
英国式庭園のことを説明するときに、「新宿御苑に行ってこい」と言うのも、よくある話である。『去年マリエンバードで』や『英国式典園殺人事件』を観て心惹かれた人は、実物に触れられることに感激するだろう。
「桜を見る会」については「あべ晋三事務所」が(招待者の)募集をかけていたことが明らかになったわけだが、総理は「自分は全く関与していない」と参院予算委員会で言ったという。
いやいや、当日会場で、本来は呼ばれる理由のない自分の選挙の応援をしてくれる皆さんと会って、税金を使っている宴会に自分の支持者が接待されている状況を間の当たりにして、その前夜も宴会をして、早く入って記念撮影して……、しかもそれを何年も繰り返して。「自分は全く関与していない」なら、「やめなさい」という機会は何度もあったはずだ、
これを若い人達が見て、権力のある人は嘘を言ってもいい、しかもそれで押し通せるということとして、理解するだろう。それは既にかなりの浸透力をもって知られてしまってはいるが、今回のことで完全に決定的なこととして刻みつけられることになる。
「自分は全く関与していない」と言ったという今は、良くないことだと自覚はしているのだろう。
間違ってたと認めたのなら、その次はどうしますか。