イカリソウ(碇草)とは?その特徴や生薬としての効果・効能をご紹介します。
イカリソウをご存知でしょうか。船の碇に似た花をつけることで知られる山野草です。薬草としても有名で、薬用酒や栄養ドリンクなどに広く利用されています。今イカリソウの中国の薬学書「本草綱目」には、「羊がイカリソウを食べて精力絶倫になった」という話が記載されています。イカリソウから作る生薬を「淫羊霍」と名づけたのは、この話が由来です。また中国には、「イカリソウを食べると、老人も杖が不要なくらい元気になる」という伝説もあり、「放杖草」とも呼んでいます。このように、中国では古来から強精・強壮に効能がある薬草と認識されていました。
有名薬用酒にもイカリソウエキスが配合されています。
裏山にはたくさんの碇草が自生しています。キバナ碇草です。4月末から5月にかけて葉を乾燥させて、お茶にしたり、焼酎に漬け込んで碇草酒にしています。
ただ、水蒸気抽出法の仕掛けが完成しているので、碇草エッセンシャルウオーターにして様々な人に生体実験をしていますが、すこぶる好評です。
イカリソウは滋養強壮効果が高いとされることでも有名です。民間療法でも煎じて飲む、またはお酒に漬けてエキスを抽出したものを、滋養の薬用酒として寝る前に湯で割って飲むといったことが行われていました。体を温める効果もあるため、手足の冷え、冷えが原因の腰痛にも効くといわれています。販売されている薬用酒には、イカリソウのエキスを配合した商品も多いです。
薬効効果が高いといわれるぶん、人によっては逆効果とされているから気をつけなければなんりませんて。特にのぼせやすい人、火照りやすい人の服用は避けた方がいいです。
現在30分ほどで450ccのエキスが抽出できます。
さて、イカリソウの花言葉は「旅立ち」「人生の出発」「君を離さない」「あなたを捕らえる」です。これらの花言葉はイカリソウの花が船の碇に似ていることに由来しています。「旅立ち」「人生の出発」の花言葉は船が港を出発する光景から、「君を離さない」「あなたを捕らえる」の花言葉は、海底にひっかけた碇が、なかなか離れない様子から生まれたようです。