高3の娘は、展示品を見ては、好き勝手な感想を言う。
聖徳太子絵伝。
「4コマ漫画じゃね?」
うーん、似ているかもしれない。
面。
「アゴが長い」
ヒゲだろッ!
だが、私もどっこいどっこいかもしれない。
般若。
「トップ画にしたら~?」
日本刀。
キラーン。
「これ見て化粧できるね」
掘り出し物もあった。
袱紗。
華麗な刺繍に感激である。
背が低いもので、この角度が限界だったが……。
屏風もなかなか。
だが、こちらの屏風の前では、軽口も叩けなくなる。
チラシの顔にもなっている、国宝「松林図屏風」は何度見ても素晴らしい。
2010年に、長谷川等伯展でお目にかかって以来だ。
(関連記事「長谷川等伯展のツッコミどころ」はこちらから)
ここだけ異様に人の流れが悪くなっている。誰もが立ち止まっては、作品を凝視していくからだろう。
娘も例外ではなかった。
「……何これ。ゾクゾクしてくるよ」
墨一色しか使っていないのに、雪山の寒さや奥行き、霧などを見事に描き切っている。ぼんやりと浮かぶ松の輪郭が、この世のものとは思えぬほど儚げだ。触れたとたんに、消えてなくなりそうな気がする。
「すごいね、この屏風が一番いい」
そりゃそうだろう。「近世水墨画の最高傑作」という評価を見るまでもなく、この作品には人を惹きつける妖しい力が渦巻いている。お正月には毎年公開しているらしいから、来年も会いにきたい。
作品を鑑賞したあとは、テラスで外の空気を吸う。
そこが雪景色でなかったことに、私はちょっと安堵した。
↑
クリックしてくださるとウレシイです♪
※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
聖徳太子絵伝。
「4コマ漫画じゃね?」
うーん、似ているかもしれない。
面。
「アゴが長い」
ヒゲだろッ!
だが、私もどっこいどっこいかもしれない。
般若。
「トップ画にしたら~?」
日本刀。
キラーン。
「これ見て化粧できるね」
掘り出し物もあった。
袱紗。
華麗な刺繍に感激である。
背が低いもので、この角度が限界だったが……。
屏風もなかなか。
だが、こちらの屏風の前では、軽口も叩けなくなる。
チラシの顔にもなっている、国宝「松林図屏風」は何度見ても素晴らしい。
2010年に、長谷川等伯展でお目にかかって以来だ。
(関連記事「長谷川等伯展のツッコミどころ」はこちらから)
ここだけ異様に人の流れが悪くなっている。誰もが立ち止まっては、作品を凝視していくからだろう。
娘も例外ではなかった。
「……何これ。ゾクゾクしてくるよ」
墨一色しか使っていないのに、雪山の寒さや奥行き、霧などを見事に描き切っている。ぼんやりと浮かぶ松の輪郭が、この世のものとは思えぬほど儚げだ。触れたとたんに、消えてなくなりそうな気がする。
「すごいね、この屏風が一番いい」
そりゃそうだろう。「近世水墨画の最高傑作」という評価を見るまでもなく、この作品には人を惹きつける妖しい力が渦巻いている。お正月には毎年公開しているらしいから、来年も会いにきたい。
作品を鑑賞したあとは、テラスで外の空気を吸う。
そこが雪景色でなかったことに、私はちょっと安堵した。
↑
クリックしてくださるとウレシイです♪
※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)