これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

持たない?暮らし

2016年09月01日 22時17分32秒 | エッセイ
 ミニマリストと呼ばれる人たちが注目を浴びている。
 いわゆる「持たない暮らし」を実践している人々で、公開されている部屋はベッドだけ、ソファーだけといった具合にシンプルだ。対する我が家はモノに占領され、家具や家電がデカい面をして居座っているものだから、ヒトが窮屈な思いをしている。何という違いであろう。
 さすがに冷蔵庫は必要だし、クーラーもパソコンも手放せないが、広々とした空間には憧れる。定年退職したら、少しずつモノを手放していきたい。

 先週の今頃は、那須の両親の家にいた。
 5年ぶりなのに、近所のゴルフクラブの名前が変わったくらいで、以前と同じく緑だらけの景色が広がっていた。



 視線を右に動かすと、舗装されていない砂利道が見えてくる。昨日の雨で水たまりができたようだ。



 私はこの景色が好きだ。
 最寄駅まで歩いて20分かかるし、ゴミの収集車が来ないくらい辺ぴな場所だけど、ミュートボタンを押したように静かで落ち着くところがいい。
 都内には建物が多すぎる。色も高さも揃っていない住宅が乱立し、ところどころに、のっぽのビルがニョキッと生えている。決して美しくない。
 余分な建物を引っこ抜いてスッキリさせ、アスファルトを引っぺがし、植物を植えたら、こんな感じになるだろうに。
 そこまで考えたところでつながった。
「ああ、これもミニマリストの発想なのかも……」
 仕事に追われる今は、便利な道具が手放せず、ミニマムな生活は無理だ。
 持たない暮らしを実践するのは難しい。
 モテない暮らしなら、得意かも?


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 「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
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コメント (8)
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