これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

初ホットヨガ

2016年09月29日 21時08分45秒 | エッセイ
 スポーツクラブに入会した。スパ目当てではあるが、入ったからには運動もしたい。
 スタジオのプログラムを見ていたら、ホットヨガが目についた。体質的に私はほとんど汗をかかない。でも、ホットヨガならいい汗を出せて、余分な脂肪とともに、イライラやストレスも流れ落ちていく気がした。
 開始は10時20分。スタジオに駆け込むと、ムッとする熱気が立ち込めていた。
「現在の室温は33度です。脱水しないように、必ず水分の補給をお願いします」
 30代の女性講師が笑顔で注意を促した。日差しはないけれど、真夏日と同じ条件で体を動かすのだ。クーラー漬けの日常からはほど遠い状況であることには違いない。
「では両手両足をついて四つん這いになります。左足を伸ばし踵は垂直に」
 講師は見本を見せてくれないので、指示だけだと初心者にはわかりづらい。周りは経験者ばかりと見えて、迷わずポーズをとっていた。真似すればいいやと左の人を見たが、だいぶ体が硬いらしい。「くっくっく~」と歯を食いしばり、膝が曲がっている。
 参考にならんと前の人を見たが、こちらは踵が垂直になっていない。その隣の人は背中を大きく反らせているし、それぞれ微妙にポーズが違っていた。「誰が正しいんだよ~」と心の中で叫び、適当にやることに決めた。
 激しい動きはないが、暑い中で腹式呼吸をしていると汗が噴き出してくる。ほんの数分で背中、腹、額などが濡れてきたのには驚いた。
「じゃあ、水分補給しましょう」
 15分おきに休憩が入る。水を飲むとさらに汗が出て、ヨガマットにポタポタと滴り落ちてくる。目の中にも流れ込み、タオルでふいてもふいても切りがない。
「弓のポーズでーす」
 また、わけのわからん指示にキョロキョロキョロとカンニングに励み、腹這いになって両手で両足をつかむ姿勢だと理解した。言葉の説明だけでなく、映像などがあればいいのだが。
「ヨガで大事なのはリラックスです。呼吸を忘れないで下さいね。はい吸って吐いて~」
 これには同感だ。大きく息を吸うと熱気が飛び込んできたが、体の力が抜けて解放感が味わえる。女性ばかりでなく男性参加者が目立つのも納得である。吸って吐いて吸って吐いて、水を飲んで脱力。その繰り返しで、ウエアがしぼれるくらいの重さになった。
 60分経つと、350mlの水筒は空っぽに。
 いい汗かいて満足したのだが、夕方から喉がガラガラして痛い。咳や鼻水も出て、明らかにアレルギー症状のようだ。以前、医師に処方してもらったアレルギーの薬を飲んだら、少しずつ症状が軽くなってきた。室温の高い場所で何度も深呼吸を繰り返したのがいけなかったのだろうか。
 体重計に乗ると1kg増えていた。汗をかいて減った量より水分補給で増えた量の方が多いとは、まったく割に合わない。
 キイッ!
 ここで一句。
  生涯に 一度で十分 ホットヨガ    砂希


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コメント (10)
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