これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

ボーナスが出た~!

2016年12月11日 21時48分14秒 | エッセイ
 期末のボーナスが出た。新しい服を買いたい。
「年明けには服も値下がりするけれど、クリーニング代を考えると高くつきますね」
 同僚女性が嘆きが聴こえてきたが、もっともである。
 まずはクローゼットの整理をする。丈の短いスカートや、5年以上着ていない服は捨て、新しい衣装の場所を作らねば。
 それから店に行く。着心地も大事だが、私は断然デザイン重視。無難なものではなく、人目を引くようなインパクトが欲しい。フロアを隅から隅までうろついて、気の合いそうな服を探した。
 
 ほお、これはこれは。

 去年に引き続き、イッセイミヤケで足が止まる。
「プリーツ プリーズ」というブランドらしい。



 とても着られない奇抜なデザインもあるけれど、誰にでも似合いそうなデザインもある。店員さんとおしゃべりを交わしながら、欲しい服のイメージや色を伝え、商品を用意してもらった。
「パンツスーツであれば、こちらが4色揃っています」
「あら素敵」
「軽くて暖かい素材を使っています。ご試着いかがですか」
「はい」
 ペラペラで薄手の生地だから、とにかく軽い。身につけていないような感触だ。それなのに暖かいのが不思議である。残念なことに、パンツの裾が長くて、「殿中でござる」のようだった。
 キイッ!
「これは2号ですから、1号を持ってまいります。1号は少し裾が短いんです」
 店員さんが、ササッと小さなサイズを差し出した。再度チャレンジすると、今度はちょうどよかった。
 でも、メチャクチャ高かったら困るなと値札を見たら、上下で税込み5万円ほど。これなら手が届く。
「お洗濯はどうしたらいいですか?」
「ネットに入れて洗濯機で洗えます。逆に、ドライクリーニングはできません」
「へえ、便利ですね、これ、いただきます」
 冒頭の同僚女性ではないが、クリーニング代ゼロなら、かなりお得なのではないか。デザインも着心地も維持費も花丸で、もはや言うことがない。
「そういえば、10月頃にコートが出ていましたね。もうないんですか」
 ふと思い出し、店員さんに尋ねてみた。
「10月頃の商品は、もう残っていませんね。2週間に一度くらいで新商品が入ってくるんですが、売れても補充されないんです。また、別のデザインが出てくる感じなので、気に入っていただいたら、そのときお買い求めいただくのが一番ですよ」
「なるほど」
 お会計を終え、家に帰る。思わず笑顔になって、商品の入った袋を開けると、花丸の服がジャジャーンと登場した。



 うふふふふ~♪

 いつまでも若くはない。これからは、年相応の装いを目指そう。
 決して安くはないが、2週間に一度は、プリーツ プリーズを覗いてみたい。


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 「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
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コメント (11)
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