義母が昨年10月に亡くなったため、わが家は喪中である。
「年賀欠礼状は何枚いる?」
「うーん、200枚ぐらいかな」
夫と手分けをして、11月に「喪中につき新年のご挨拶をご遠慮申し上げます」のハガキを出した。
小学校からの幼馴染であるナオコは、福岡に引っ越してもう20年になるのではないか。6年に進級した最初の音楽の時間、私は間違えて5年生のときの教科書を持ってきてしまった。
「あ」
赤面しつつ、隣の席のナオコを見た。ナオコもまた、同じ教科書を持っていたので、二人して噴き出したものだっけ。類は友を呼ぶってヤツね。
前の前の職場で一緒だったミホさんにも。上司だったノゾミさんにも。近況報告はできないが、一人ひとりの顔を思い浮かべて欠礼状を書いた。
しかし、2通は戻ってきてしまった。1通は学生時代の仲間だったナツコだ。いつのまにやら住所が変わっていたらしい。しかし、ナツコとはFacebookでつながっているから、メッセージを送ればよい。
「そうなんだ、ご愁傷様でした」との返事が返ってきて、自分の役割が終わった気になった。
年が明けたら、喪中であってもおせちは食べたい。
今年はやけに美味しく感じた。雑煮も上手にできたし。
新年会はやらなかったが、家族で寿司をとり、ささやかに一年の展望を語る。
うま~い。
食べ物は大きく変わらないが、年賀状が来ないと、実にもの足りない気分になる。
しかし、今日は数枚の年賀状が配達されたのだ。うち、1枚は私宛てだった。
「うっそ。ナツコからじゃないの」
彼女らしく、豪快なデザインが清々しい。
「やっぱ、SNSじゃ伝わらなかったか……」
実は、去年、高校時代の友達から「母が亡くなり年賀状は遠慮します」とのLINEをもらっておきながら、すっかり忘れて彼女に送ってしまったことがある。デジタル世代でない私たちは、紙媒体で年賀欠礼状をいただかないと、身につかないのかもしれない。
「ナツコったら、アタシと同じ失敗して」と苦笑したあと、ちょっと考え直した。
もしや、1通もないと淋しかろうと思い、送ってくれたのかも?
どちらでもいい。
コロナ禍ではあるけれど、今年こそ絶対、ナツコに会いに行かなくちゃ!
↑
クリックしてくださるとウレシイです♪
※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
「年賀欠礼状は何枚いる?」
「うーん、200枚ぐらいかな」
夫と手分けをして、11月に「喪中につき新年のご挨拶をご遠慮申し上げます」のハガキを出した。
小学校からの幼馴染であるナオコは、福岡に引っ越してもう20年になるのではないか。6年に進級した最初の音楽の時間、私は間違えて5年生のときの教科書を持ってきてしまった。
「あ」
赤面しつつ、隣の席のナオコを見た。ナオコもまた、同じ教科書を持っていたので、二人して噴き出したものだっけ。類は友を呼ぶってヤツね。
前の前の職場で一緒だったミホさんにも。上司だったノゾミさんにも。近況報告はできないが、一人ひとりの顔を思い浮かべて欠礼状を書いた。
しかし、2通は戻ってきてしまった。1通は学生時代の仲間だったナツコだ。いつのまにやら住所が変わっていたらしい。しかし、ナツコとはFacebookでつながっているから、メッセージを送ればよい。
「そうなんだ、ご愁傷様でした」との返事が返ってきて、自分の役割が終わった気になった。
年が明けたら、喪中であってもおせちは食べたい。
今年はやけに美味しく感じた。雑煮も上手にできたし。
新年会はやらなかったが、家族で寿司をとり、ささやかに一年の展望を語る。
うま~い。
食べ物は大きく変わらないが、年賀状が来ないと、実にもの足りない気分になる。
しかし、今日は数枚の年賀状が配達されたのだ。うち、1枚は私宛てだった。
「うっそ。ナツコからじゃないの」
彼女らしく、豪快なデザインが清々しい。
「やっぱ、SNSじゃ伝わらなかったか……」
実は、去年、高校時代の友達から「母が亡くなり年賀状は遠慮します」とのLINEをもらっておきながら、すっかり忘れて彼女に送ってしまったことがある。デジタル世代でない私たちは、紙媒体で年賀欠礼状をいただかないと、身につかないのかもしれない。
「ナツコったら、アタシと同じ失敗して」と苦笑したあと、ちょっと考え直した。
もしや、1通もないと淋しかろうと思い、送ってくれたのかも?
どちらでもいい。
コロナ禍ではあるけれど、今年こそ絶対、ナツコに会いに行かなくちゃ!
↑
クリックしてくださるとウレシイです♪
※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
明るい年とは決して言えないご時世ですが、まぁポジティヴに行こうと考えている時の、砂希先生のエピソード...
まさしく物は考え様ですね~
今年こそコロナも収まって親しい人と会えるといいですね。
ナツコさん、わざと出されたのかもしれませんね。
素敵な賀状、癒されます。
夏には、会えるといいですね。
教員になったばかりの年に研修がありました。
そのとき、結構いい話が聞けたんです。
生徒が大きな音を立ててドアを閉めたとき、腹を立てていると決めつけてはいけない、手が滑っただけかもしれないという内容でした。
つまり、物のとらえ方ひとつで、心の状態が変わるというわけです。
だったら、ハッピーな気持ちでいられる方がいいかな~と思います。
更新は週イチペースを維持しますが、読書量が去年より増えて嬉しいです♪
姉が「年賀状を書く時間が無駄」と嘆いていました。
でも、人とつながるための時間ですから、私は無駄じゃないと思います。
友達の中には「今年で年賀状を終わりにします」という人も。
味気ないと感じるのですが。
メッセのことは気になさらないでください。
新年早々ご挨拶をいただけるのはありがたいことです。
だて巻きは焼けるようになりましたが、黒豆は未経験です。
母は上手に煮ていたなぁ~。
ガンダムの近くで仕事というのもオツですね。
でも、お忙しいようなので、どうぞご自愛ください。
娘は紙文化と一線を画しています。
私の気持ちはわからないみたい。
LINEやインスタでつながっていれば気がすむせいか、年賀状なしですね。
昔はお年玉付き年賀状が売り切れるので、11月の発売直後に買いに行ったものです。
今は昔、ですね。
我が家は12月に入ると母の容体が安定しなくなり、年賀状を出さないことに決めていました。
年を越すところまで頑張っていたのですが、結局晦日に逝ってしまいました。
年賀状をもらった先には寒中見舞いでも出そうかと思っています、
去年は何かを気ぜわしい一年となり、ブログも休みがちでしたが、葬式も終わり一区切りといったところです。また遊んでくださいね(*^^*)ポッ
そうですか、あのお母様が……。
本当にご愁傷様でございました。
寒いせいもあり、亡くなる方が多いような気もします。
気持ちの整理がついたら、活動再開といったところでしょうか。
私は明日、寒中見舞状を投函してきます。