文学科に進んだ教え子は、文章修業の最中である。
「トレーニングのひとつに、短い文章を膨らます、という課題があるんです。たとえば、『風が吹き、嵐がやってきた』であれば、必ずその言葉を入れて、短編を作らなければなりません」
私は、こういうトレーニングが大好きだ。早速、自分でもやってみた。
先月、携帯電話を買い換えた。スマホではなく、ガラケーと呼ばれる普通の携帯だが、操作が難しいことには変わりない。メールや電話帳など、できるようになるまで苦労した。
余計な機能がたくさんついているせいか、電池の消耗も激しい。以前のものは、電池の持ちが驚異的に長く、日に何度かメールする程度であれば、3週間から4週間充電せずにすんだ。ところが、新しい携帯はそうではない。色は黒、チェックの布地風で男性的なデザインだというのに、まったくスタミナがない。充電して電池残量が100%となっても、1時間も経てば95、夜になれば80と、じわじわ目減りしていく。まるでカウントダウンだ。せいぜい5日しか持たず、実に気に入らない。
「お母さん、普通の人は毎日充電しているんだよ。5日持てば十分じゃない」
私の不満に、高2の娘は耳を貸さないが、ちょくちょく充電するのが面倒なのだ。ドコモからもらったガイドブックを見て、「何とかならないかなぁ」と調べてみた。すると、「サポートガイド」という冊子に、「電池を長持ちさせる方法があります」との吹き出しを見つけた。読むと、以下のようなことが書かれていた。
1.ecoモードに設定する
2.画面の明るさを控えめにする
3.自動消灯時間を短くする
4.GPS機能をオフにする
5.ネットワーク設定を「3G」に設定する
加えて、電話の傾きに反応するモーションセンサーをオフにすれば、電池の持ちがさらに伸びるらしい。すべて設定してみたら、1週間持つようになった。
やったね!
以後、週の初めに充電し、土曜や日曜は電池残量15とか6という状態で過ごすサイクルができあがった。
ちょっと前に、絵画を見に行ったときのことだ。地味なのに、気になる絵が目にとまった。作者の愛犬と思しき、可愛い柴犬が描かれていた。目が、嵐の二宮くんに似ている気がする。柴犬を飼っている同僚に写メしようと思い、私は携帯を取り出した。
電池残量を見ると「9」となっている。

カメラを起動させるため、ボタンを押したとき、思いがけないことが起きた。
「電池残量が足りません」
どうやら、携帯は腹ペコで動けなかったらしい。
お出かけのときには、たっぷり充電してやってから連れてきたほうがよさそうだ。
課題の文は短いが、私が書きたいことではないから、挿入するのに多少苦労した。
まったく原型をとどめない文に仕上げるほうが、だんぜん面白い。
またやってみたい。

↑
クリックしてくださるとウレシイです♪
※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
「トレーニングのひとつに、短い文章を膨らます、という課題があるんです。たとえば、『風が吹き、嵐がやってきた』であれば、必ずその言葉を入れて、短編を作らなければなりません」
私は、こういうトレーニングが大好きだ。早速、自分でもやってみた。
先月、携帯電話を買い換えた。スマホではなく、ガラケーと呼ばれる普通の携帯だが、操作が難しいことには変わりない。メールや電話帳など、できるようになるまで苦労した。
余計な機能がたくさんついているせいか、電池の消耗も激しい。以前のものは、電池の持ちが驚異的に長く、日に何度かメールする程度であれば、3週間から4週間充電せずにすんだ。ところが、新しい携帯はそうではない。色は黒、チェックの布地風で男性的なデザインだというのに、まったくスタミナがない。充電して電池残量が100%となっても、1時間も経てば95、夜になれば80と、じわじわ目減りしていく。まるでカウントダウンだ。せいぜい5日しか持たず、実に気に入らない。
「お母さん、普通の人は毎日充電しているんだよ。5日持てば十分じゃない」
私の不満に、高2の娘は耳を貸さないが、ちょくちょく充電するのが面倒なのだ。ドコモからもらったガイドブックを見て、「何とかならないかなぁ」と調べてみた。すると、「サポートガイド」という冊子に、「電池を長持ちさせる方法があります」との吹き出しを見つけた。読むと、以下のようなことが書かれていた。
1.ecoモードに設定する
2.画面の明るさを控えめにする
3.自動消灯時間を短くする
4.GPS機能をオフにする
5.ネットワーク設定を「3G」に設定する
加えて、電話の傾きに反応するモーションセンサーをオフにすれば、電池の持ちがさらに伸びるらしい。すべて設定してみたら、1週間持つようになった。
やったね!
以後、週の初めに充電し、土曜や日曜は電池残量15とか6という状態で過ごすサイクルができあがった。
ちょっと前に、絵画を見に行ったときのことだ。地味なのに、気になる絵が目にとまった。作者の愛犬と思しき、可愛い柴犬が描かれていた。目が、嵐の二宮くんに似ている気がする。柴犬を飼っている同僚に写メしようと思い、私は携帯を取り出した。
電池残量を見ると「9」となっている。

カメラを起動させるため、ボタンを押したとき、思いがけないことが起きた。
「電池残量が足りません」
どうやら、携帯は腹ペコで動けなかったらしい。
お出かけのときには、たっぷり充電してやってから連れてきたほうがよさそうだ。
課題の文は短いが、私が書きたいことではないから、挿入するのに多少苦労した。
まったく原型をとどめない文に仕上げるほうが、だんぜん面白い。
またやってみたい。

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「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
この間の南雲博士の生涯の心臓の鼓動の回数が決まっているって話じゃないけど、携帯のリチウム電池も充電の回数が大体目安として決まってるみたいだ。まぁただ、充電しながら使う人や、まだ十分残っているのに充電しがちな人の電池はその限りではないけどね。
一応、行ったのがマスコミ関連の学科だったんで、文章を広げるトレーニングもやった覚えがあるし、あと用紙に行数や文字数を収めるトレーニングがあった。
それらは、割付(レイアウト)が先でそれに文字数を合わせる編集か、逆に文字数に割付を合わせる編集か、どちらの仕事に就いても対応出来るトレーニングといったところだね。
私は極端に使用しないタイプみたい。
前の携帯は6年近く使ったけど(笑)、電池パックを取り換えたのは1回だけ。
長持ちするもんだね。
アプリや音楽も使う必要ないし、新しい携帯もそんな感じかしら。
マスコミ関連といっても、編集が中心だったんだね。
新聞や雑誌を想定していたのかな。
面白そうなトレーニング♪
すっごく大好き。わくわく。
頭が固いとどうしても台風情報を知らせたくなるけれど、
無縁な話の中に紛れ込んでいる方が
断然高尚ですよ。
>>たっぷり充電してやってから連れてきたほうがよさそうだ。
くぅ~っ、たまりません。うますぎます。
砂希さん、惚れ直しました
やってみよう。
いやー、砂希さんはすごい!
こうきましたかという感じ。
私もスマホは遠い話かな。
昨日母に持たせるためにらくらくホンを買いに行きました。
字が大きくて使いやすい。
次回はわたしもらくらくホンかな。
3行で1冊の内容を書いていました
高校生の時に、いちばん稼ぎがよかったのが
これで原稿用紙4枚程度の感想文を書いて売ることでした
逆に短い文章で書くのが苦手です
いつも端的にまとめられている砂希さんの文章に
憧れていました
そこまでお褒めいただくと、お尻がかゆくなります…。
私はしがない商学科出身なもので、文学系の学習に憧れているんですよ。
たまにはいいものですね。
何年か前、エッセイ仲間と「話の続きを書く」という遊びをしました。
登場人物や舞台を決め、10行ほど書いた紙をローテーションさせて、人の話の続きを書いていくんです。
自分の作品が戻ってきたら、完成させます。
しかし、主役が殺されていたり、悪さをさせられていたりで、とんでもない展開になっていました(笑)
ブログでもあれこれ試したいです。
実は、大したネタがないときは、文章術と絡めるとうまくまとまるんですよ。
大目に見てもらえるというか。
単独でアップするには勇気がいります。
YUMIさんが文章を苦手にしているとは思えませんが、ネタはたくさんありそうですね。
ときどき、前に使ったことのあるネタで、似たような話を書いてしまうことがあります。
気をつけないといけませんね。
らくらくホン仲間を増やしましょう(笑)
憧れるなど、とんでもないことですよ。
こちらは文章で稼いだことなぞありません。
でも、書くことが好きなんですよね。
小学生のときは、手紙を書いていました。
中学生は交換日記。
しばらく休んでいましたが、ブログが私の嗜好にピッタリだったようです。
毎日は、ちょっと無理ですけどね(笑)
ちなみにこの先生、当時で六十の声が届きそうな風体で、戦争経験者であり、体験談もよく話してくれました。波乱万丈な人生を送ってきたようで、後遺症も残っていたと記憶しています。
尖閣、竹島、北方と領土問題で、日本国が今や有事になってしまいました。この先いったいどうなってしまうのでしょう。不安でもあり興味深くもあります。
しかし、ガラ系を今から持つなんて…自分と同じだったとは驚きです!スマホとか使う意味が分からん。タッチでメールとかマジやってらんねっすよ。電話できて、メールできて、ニュース見られれば十分。
ですが…充電に関しては脱帽です。。。ここまで徹底した管理する人にはお目にかかったことがありません!!驚異的なものぐさ度…いやいや合理性。無駄がありません。だてに教育者をやってきたわけではないことを実感いたしました。
ふくらませ文、こんなもんでどうですか?
いやあ、バッテリー攻防戦は面白いです。
このみみっちいところがたまりませんな。
以前の携帯は6年前の型だったので、余計な機能はないし、画面も小さいしで浪費がなかったみたい。
あらためて、シンプルイズベストを感じましたよ。
飽きたらやめます(笑)
ふくらませ文だったんですか、これ。
コメントに使うなんて、さすがはゆうさん。
そちらも無駄がないですね☆