ブロ友のZUYAさんに倣って、今年は私も「七味五悦三会」なるものにチャレンジしてみたい。これは江戸時代の庶民が大晦日に除夜の鐘を聞きながら、その年にあった「七つの美味しかったもの」「五つの楽しかったこと」「三つのよい出会い」を家族と語り合い、七味、五悦、三会がすべて見つかれば「いい年だったねぇ」となるのだそうな。
「大晦日にはまだ早いけど、今日はネタがないから、これでいこう」
なんとも雑な振り返りではあるが、時間のあるときにやっておくのがよさそうだ。ただし、強力なツールが必要となる。
なにしろ、私の記憶力は頼りにならない。
ここは記録力であろう。
取り出したるは日記帳であった。ジャジャジャジャーン!
これには一年間の出来事がくまなく書き留められているので、いつ、どこで、何が、どのように起きたのかがわかる。10年日記であるため、1日分はほんの150字前後という短い記録だけれども、結構重要な情報が詰まったいて読みごたえがある。
「ふむふむ、なるほど」
この一年を振り返ると、コロナ後としては日帰りも含めて旅行が多かったとわかる。出かけると、現地で美味しいものを食べ、人との交流もできて、さらに満足度が高まっていくのだ。家に引きこもっていては、よい過ごし方ができないであろう。
「よーし、まず、七味からいこう」
○ジャンボプリン(自作)
○洋ナシのタルト(自作)
○アスパラガーリックライス(自作)
○日本橋玉ゐ あなご「箱めし」(外食)
○目黒・アルカションのランチ(外食)
○函館ラスク(みやげ)
○富士山めろんぱん(みやげ)
食べ物は基本的にでき立てが美味しいので、料理の記事を見ながら自分で完成させたものが3品ランクインした。材料に何を使っているかがわかっていて、安上がりなのに激ウマなのだから、わざわざお金を払って人が作ったものを買う必要性を感じない。
だから、外では自分が作れないものを食べたい。あなごはとろける食感でメチャウマだったな。
みやげもクオリティが高かった。
「五悦はこれで決まり」
○塩原温泉ダイヤモンド婚式お泊まり会
○函館旅行
○松本城日帰り旅行
○武蔵野三十三観音巡り結願
○沖縄修学旅行引率
なんといっても、親族と久しぶりに再会したお泊まり会が一番であったが、土方歳三の足取りを家族で追った函館旅行も感慨深かった。松本城にはずっと「行きたい」と思っていたので念願叶ったりで嬉しいお出かけとなった。
「モノやコトはお手軽だけど、ヒトとの出会いは重要だよね」
書いていて、食べ物7個、楽しみ5個、出会い3個を合計すると、ちょうど釣り合う重さになっているのではと感じた。つまり、食べ物は一個あたりが軽いから7個必要であり、楽しみはその次に軽いから5個、出会いは生きていくうえで不可欠といえる重みがあるため3個、となっている気がしたのだ。それぐらい、今年出会えた方々に感謝している。
○淡路島のS高校の生徒・先生
○和泉元彌ファミリー
○実業家のSさん
1月、仕事として淡路島のS高校を訪問したのだが、非常に温かく迎えていただき感激した。事業のヒントもいくつかもらって胸を張って帰京することができた。狂言師である和泉元彌さんとそのご一族の方は、芸術鑑賞教室で勤務先に来校された際、丁寧な姿勢で伝統芸能に向き合う仕事ぶりに感銘を受け、お会いできたことを光栄に思う。
そして、最後にSさんという女性についてお話ししたい。彼女は起業家であり、社長として自分の会社を持っている。授業の講師として来校することになっていて、私が窓口となり約束をしていた。○月○日の14時から15時までと連絡をしたら、軽やかに微笑み、「高校生と話す機会がめったにないので楽しみです」とエレガントな受け答えをされた。迎えたその日はたまたま急用が入り、午前中、私は職場外に出かけ、12時半に戻ってきた。Sさんをお迎えするのは14時だから余裕で間に合うと思っていたのだが、学校でも突発的な予定が入り、急きょ短縮授業に変更されたと、戻ったときに知らされた。
「えっ、6時間目が50分も繰り上がるの? どうしよう!」
時計を見ると、すでに13時になるところである。Sさんが間に合うはずもなく、目の前が真っ暗になった。とにかく電話をしなければ。つながるかどうかわからないが、やってみないことには始まらない。3回ほどのコール音のあとにSさんが出てくれた。
「すみません、今どちらにいらっしゃいますか」
太鼓のように打ち鳴らされる心臓の音を聞きながら、私は受話器に向かって口を開いた。Sさんは打ち合わせのときと同様に柔らかい声で答えた。
「今、ちょうど正門に着いたところです」
「えっ、正門? うちのですか?」
「はい。ちょっと早く来ちゃいました」
これには心底仰天した。
「すごいです! ビックリです! 助かりました!」
玄関まで走ってSさんを迎えに行くと、彼女は本当にそこにいた。
「なんとなく、早く行った方がいいな~と思って社を出たんですよ。正解でしたね」
狐につままれた気分であったが、彼女は何かを持っている方なのだろう。奇跡はさりげなさを装って起きるということもわかった。サロンを経営されているので、一度お伺いしたいと考えている。
今年も残すところあと10日。
間違いなく、よい一年だったようだ。
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「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
「大晦日にはまだ早いけど、今日はネタがないから、これでいこう」
なんとも雑な振り返りではあるが、時間のあるときにやっておくのがよさそうだ。ただし、強力なツールが必要となる。
なにしろ、私の記憶力は頼りにならない。
ここは記録力であろう。
取り出したるは日記帳であった。ジャジャジャジャーン!
これには一年間の出来事がくまなく書き留められているので、いつ、どこで、何が、どのように起きたのかがわかる。10年日記であるため、1日分はほんの150字前後という短い記録だけれども、結構重要な情報が詰まったいて読みごたえがある。
「ふむふむ、なるほど」
この一年を振り返ると、コロナ後としては日帰りも含めて旅行が多かったとわかる。出かけると、現地で美味しいものを食べ、人との交流もできて、さらに満足度が高まっていくのだ。家に引きこもっていては、よい過ごし方ができないであろう。
「よーし、まず、七味からいこう」
○ジャンボプリン(自作)
○洋ナシのタルト(自作)
○アスパラガーリックライス(自作)
○日本橋玉ゐ あなご「箱めし」(外食)
○目黒・アルカションのランチ(外食)
○函館ラスク(みやげ)
○富士山めろんぱん(みやげ)
食べ物は基本的にでき立てが美味しいので、料理の記事を見ながら自分で完成させたものが3品ランクインした。材料に何を使っているかがわかっていて、安上がりなのに激ウマなのだから、わざわざお金を払って人が作ったものを買う必要性を感じない。
だから、外では自分が作れないものを食べたい。あなごはとろける食感でメチャウマだったな。
みやげもクオリティが高かった。
「五悦はこれで決まり」
○塩原温泉ダイヤモンド婚式お泊まり会
○函館旅行
○松本城日帰り旅行
○武蔵野三十三観音巡り結願
○沖縄修学旅行引率
なんといっても、親族と久しぶりに再会したお泊まり会が一番であったが、土方歳三の足取りを家族で追った函館旅行も感慨深かった。松本城にはずっと「行きたい」と思っていたので念願叶ったりで嬉しいお出かけとなった。
「モノやコトはお手軽だけど、ヒトとの出会いは重要だよね」
書いていて、食べ物7個、楽しみ5個、出会い3個を合計すると、ちょうど釣り合う重さになっているのではと感じた。つまり、食べ物は一個あたりが軽いから7個必要であり、楽しみはその次に軽いから5個、出会いは生きていくうえで不可欠といえる重みがあるため3個、となっている気がしたのだ。それぐらい、今年出会えた方々に感謝している。
○淡路島のS高校の生徒・先生
○和泉元彌ファミリー
○実業家のSさん
1月、仕事として淡路島のS高校を訪問したのだが、非常に温かく迎えていただき感激した。事業のヒントもいくつかもらって胸を張って帰京することができた。狂言師である和泉元彌さんとそのご一族の方は、芸術鑑賞教室で勤務先に来校された際、丁寧な姿勢で伝統芸能に向き合う仕事ぶりに感銘を受け、お会いできたことを光栄に思う。
そして、最後にSさんという女性についてお話ししたい。彼女は起業家であり、社長として自分の会社を持っている。授業の講師として来校することになっていて、私が窓口となり約束をしていた。○月○日の14時から15時までと連絡をしたら、軽やかに微笑み、「高校生と話す機会がめったにないので楽しみです」とエレガントな受け答えをされた。迎えたその日はたまたま急用が入り、午前中、私は職場外に出かけ、12時半に戻ってきた。Sさんをお迎えするのは14時だから余裕で間に合うと思っていたのだが、学校でも突発的な予定が入り、急きょ短縮授業に変更されたと、戻ったときに知らされた。
「えっ、6時間目が50分も繰り上がるの? どうしよう!」
時計を見ると、すでに13時になるところである。Sさんが間に合うはずもなく、目の前が真っ暗になった。とにかく電話をしなければ。つながるかどうかわからないが、やってみないことには始まらない。3回ほどのコール音のあとにSさんが出てくれた。
「すみません、今どちらにいらっしゃいますか」
太鼓のように打ち鳴らされる心臓の音を聞きながら、私は受話器に向かって口を開いた。Sさんは打ち合わせのときと同様に柔らかい声で答えた。
「今、ちょうど正門に着いたところです」
「えっ、正門? うちのですか?」
「はい。ちょっと早く来ちゃいました」
これには心底仰天した。
「すごいです! ビックリです! 助かりました!」
玄関まで走ってSさんを迎えに行くと、彼女は本当にそこにいた。
「なんとなく、早く行った方がいいな~と思って社を出たんですよ。正解でしたね」
狐につままれた気分であったが、彼女は何かを持っている方なのだろう。奇跡はさりげなさを装って起きるということもわかった。サロンを経営されているので、一度お伺いしたいと考えている。
今年も残すところあと10日。
間違いなく、よい一年だったようだ。
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