ケープペンギンはこの数十年で80%減少したと言われています。
「生態系の罠」という不思議な表現で現在のケープペンギンの状況を説明している説があります。ケープペンギンはイワシ・カタクチイワシを主食としていますが、イワシ・カタクチイワシが食べているプランクトンを感じ取って追いかければそこにイワシ・カタクチイワシがいる、という思惑でプランクトンを追いかけます。ところが人間の乱獲や気候変動でプランクトンがいるのにイワシ・カタクチイワシがいないという状況が生まれてしまいました。ケープペンギンに他の感覚を使う余地は残されていません。ひたすらプランクトンを追いかけます。ところがそこにもイワシ・カタクチイワシはいない。これが「生態系の罠」。ケープペンギンはこの罠に陥ります。結果は餓死という悲惨な結末です。
イワシ・カタクチイワシがいるはずなのに見当たらず、右往左往して衰弱していくケープペンギンの悲しい姿が浮かびます。
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