マックス・ミルヌイとアンナ・クルニコワで、美女と野獣と○○人間

2022年05月17日 | テニス

 「あのテニス選手が【特撮ファン】でなくて、よかったよな」

 ある日、唐突にそんなことを言いだしたのは、テニスファンの友人ナカノシマ君であった。

 テニスに特撮が、こんなところでどう結びつくのかと問うならば、

 「それがさあ、ちょっと前に、マックス・ミルヌイ錦織圭のコーチをするってニュースあったやん」

 あったねえ。

 昔は「ミルニー」表記だったけど、マックス・ミルヌイとは、今なにかと話題なロシア元テニス選手

 

 

 

 ダブルスの腕に定評があり、世界ランキングは1位

 グランドスラム複6勝、ミックスで4勝、ロンドン五輪ミックス

 それだけでなく、シングルスでも最高18位で、2002年にはUSオープンベスト8にも入った、すばらしいプレーヤーだけど、それがどした?

 再び問うならば、友は、

 「じゃあさあ、マックスの現役時代のニックネームっておぼえてる?」

 おいおい、玄人のテニスファンをなめてもらっては困る。

 そんなもん「野獣」。英語やと「ザ・ビースト」って呼ばれとったなんて、常識やないか。

 バシッと答えてやると友は、「さすがやな」ニヤリとすると、

 「でもさ、じゃあなんで【野獣】って呼ばれてるかの、理由はわかるか? 実は俺も、こないだたまたま知ったんや」

 え? そう言われたら、なんやったっけ?

 まあ、ふつうに考えたら気が強いとか、荒々しいんだけど、そこまでだったかなあ。

 たしかに、アスリートなんだから、気は強いんだろうけど、獣だったらもっとラケットを破壊しまくるとか、審判に暴言をはくとか、記者会見で差別発言を連発とか、そういうキャラの方が似合うのではないか。

 そういうのは、どちらかといえば、同胞のマラト・サフィンの方が合ってるよね。今なら、ダニール・メドベージェフかな。

 ということで、今回あらためて調べてみると、このニックネームの由来が2000年USオープンにあるのでは、という説を発見した。

 この大会で、レイトン・ヒューイットと組んでダブルスを優勝したマックスは、ミックス・ダブルスでも準優勝と大活躍。

 で、このときのパートナーがアンナ・クルニコワ

 

 

 

 

 当時大人気だった彼女が「美女」なら、そのパートナーは当然「野獣」しかなかろう、ということだそうな。

 だから「ザ・ビースト」。

 なるほどねえ。彼のキャラとか以前に、こうの史代先生の名作『夕凪の街 桜の国』で、「石川」さんが、とりあえず「五右衛門」と呼ばれていたように、

 「それしか連想しようのない」

 というのが理由ということだ。

 そういえば、私の知り合いの「健一」君は例外なく「けんいちうじ」と呼ばれていたものだ。

 その流れで「服部」君は文字通り「ハットリ君」もしくは「忍者」。

 そういや、将棋の近藤誠也七段は「聖闘士星矢」ってアダ名を提案されて、嫌がってましたっけ。同世代くらいが、ゴメイワクをおかけしました。

 なんか、ほとんどダジャレというか、「じゃないほう芸人」あつかいというか、いわば「もらい事故」のようなもんだったか。

 なるほど、それを聞いてナカノシマ君が、

 「特撮ファンじゃなくてよかった」

 と言った意味を理解した。

 なんたって、それだったらニックネームは野獣じゃなくて、間違いなく「液体人間」になっちゃうもんねえ。

 

 

 


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