YouTubeでテニスの動画を見るのは楽しい。
特にテレビなどではなかなか放送されない、早いラウンドの試合や、選手の練習風景などが見られるのがうれしいのだ。
ネット動画でテニスが見られるようになって、まず飛びついたのが、なんといってもダブルス。
私はダブルスが好きで、生観戦のときは積極的に見に行くようにしているが、これがテレビなどだとなかなかやってくれないのが残念。
普段のシングルスでは見られない、ネット際の攻防や、ダブルスアレーを広く使った立体的な戦い方など、見ていて本当に楽しい。
実際に以前、靭公園テニスセンターでやっている世界スーパージュニアテニスを友人と見に行ったとき、生観戦がはじめてという彼が、
「ダブルスっておもろいなあ。オレ、シングルスよりもハマるかもしれへん」
と言ってくれたもの。
スピーディーなボレー&ボレーや突き球のリズム感に、ロブやドロップショットを織り交ぜたテクニカルな戦い方など、自分のプレーにも取り入れたくなるところ多々だ。
というわけで、今日もせっせとダブルスの好試合を探すのだが、まず見たいのがトップクラスのワザで、となれば、まずはずせないのがブライアン兄弟。
双子のダブルスで、右利きと左利きのコンビという、マンガのキャラみたいなチームだが、これがメタクソに強い。
いや強いどころか、世界1位、グランドスラム16勝、ツアー通算119勝という、あらゆるダブルス記録のナンバーワン保持者たちなのだ。
ちなみに、対戦相手のレアンダー・パエスとマヘシュ・ブパシもインドが誇る最強ペア。
ちなみに、こちらはブライアンズと違って、仲も最強に悪いらしい。さや香とタメはれるくらい。
女子のダブルスで名手といえば、色々いるけど、マルチナ・ヒンギスが強い。
もともと技巧派だから、ダブルスにも合ってるんだろうけど、いろんな選手とペアを組んで勝っているところも、なにげにすごい。
ここではベテランのヘレナ・スコバと組んだウィンブルドン決勝の模様を。
相手が、やはりダブルスの名手ラリサ・ネーランドとメレディス・マグラスということもあって、実に見ごたえのある打ち合いに。
女子の選手はネットプレーよりストロークに自信があるせいか、雁行陣(2人が前衛と後衛に分かれてプレーするスタイル)で戦うことが多いのだが、この4人はどんどんネットに出て行って、その小気味よさも良い。
日本だと、やはり岩渕聡と鈴木貴男の黄金コンビ。
なんといっても、ジャパンオープンで地元優勝の実績が光る。
この2人がいたから、デ杯でもダブルスはかなり安心していられたものだ。
ブライアン兄弟もそうだけど、利き手が左右のコンビっていいよなあ。
われらが錦織圭のダブルスもいい。
ふだんはシングルスに専念しているけど、実はダブルスもできる。
日本がデビスカップでベスト8に入るなど活躍していたとき、
「錦織をシングルスに専念させるべきか、それとも単複3連戦で力ずくの勝利をねらうのか」
というのは、よく議論されたテーマ。
当時の日本に頼れるダブルスプレーヤーがいなかったという背景はあるが、錦織のオールラウンドな技術が光っていたのもたしかだろう。