けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

映画『ミュンヘン』

2006-02-05 01:29:02 | 
ミュンヘン、見てきました。まだこれから見る方もいらっしゃるでしょうから、あまり中身には触れずに今日思ったことを中心に。行きがかり上ストーリーに触れますが、本編を見る上で特に影響はないと思います。とはいえこれから見る時に一切の予備知識なしで行きたい、という方はこれから先は読まれませんように。

















1972年のミュンヒェンオリンピックで、イスラエルの選手、役員がパレスチナ・ゲリラに人質にとられ、最終的に殺害されたという事件がストーリーの発端になります。イスラエル諜報組織のモサドは報復を決断。暗殺チームを組織し、そのリーダー(=エリック・バナ)を中心に話は進みます。報復の応酬、恐怖、何を信じれば良いのか…。

実際の事件がおきたのは自分が生まれる前のことですし、恥ずかしながらパレスチナ問題には詳しくありません。ストーリーは予想通り重く、国を作ったこととか帰る国がないとか、日本人には想像の難しい話でもあります。長く、ショッキングなシーンがあるわりには淡々と進む印象もありました。スピルバーグが彼のアイデンティティのために作った映画だ、なんて見方もできるでしょう。でも何にしても見てよかったとは思います。


今日封切られたばかり、しかもそのレイトショーということもあってか、お客さんがかなりいっぱいいました。で、館内に入って「あれ?」と思ったのが外国人が多いこと、でした。私が住んでいるところは諸事情により、外国の方もわりとたくさん住んでいます。しかもバラエティに富んだ国の方がいます。でも普段映画を見に行っても「外国の人多いなあ」と思うほど多いことはなかったんですが…今夜は不思議な感じでしたね。私の一人おいて隣には中央~西アジア系のファミリー。右隣には国籍はわかりませんが英語で会話するカップル。下から階段を上がってくるのはインド風の青年。予告編が始まってから入ってきたのは、日本人女性と白人系外国人男性2名……。
で、反応する場所が違うんですね。あるジョークに対して左の方から「クスッ」という笑い声が聞こえ、別のシーンでは右後方で小さな声でヒソヒソと会話が…。それぞれの生国によって、感じる場所、感じることは違うんだろうなあと思いながら見た映画でした。