フラヴィオ・ローマ
内転筋を痛め、2005年8月14日のリーグ・アン第3節ストラスブール戦を最後に、モナコでは欠場が続いていました。負傷したのは7月中の練習試合。しかしリーグ戦はスタートし、CL予備予選もあり、アッズーリにも召集。無理を重ねて試合に出場し続けていたためか、8月20日にアッズーリから戻ってきた後は1試合たりとも出場できなくなりました。
後を引き継いだ第2GKのヴァルミュズは、落ち着きがあって安定していてる上にビッグセーブを何度も見せる優秀なGK。第3GKのビアンカレッリも年齢を重ねて役割をわきまえている。GK不安に陥ることはなかったものの、ローマがピッチ脇やスタンドから試合を見ている間に、CL敗退、連敗とDDの辞任、グイドリン監督就任、主要選手の移籍、イタリア人たちの加入、安定しない試合内容…とチームは動いていきました。
内転筋の負傷は予想より悪く、回復途中には鼠径ヘルニアの手術も受け、復帰は長引きました。ローマはいいかげんな報道のされ方を嫌い、復帰の目処が立つまでマスコミには一切の情報を出さなかった。おかげで現地サポーターたちが集まる掲示板でも「ローマってどうしてるの?」「リハビリ…?」と頼りない状況が続いていました。ようやく復帰の見通しが立ったとインタビューに答えたのが1月末。それから3週間、遂に今夜行われるニース戦の召集リストにフラヴィオの名前が載りました。
すぐに試合に出ることはないかもしれないけれど、戻ってきてくれたことが本当に嬉しくかつほっとしています。ここまでがんばってくれたヴァルミュズに申し訳ないので、まずは練習でポジションを争うこと、試合に出られるようになったら安定した結果を見せること、そしてシーズンが終わったらアッズーリのGKに…がんばれローマ。
もう一人は、言わずと知れた・・・
ラウル
負傷の詳細がわかった時点で、全治の見込みは3ヶ月、楽観的に見て1~2ヶ月、最悪の場合は7ヶ月とされていました。負傷した、あのクラシコは11月19日、それからぴったり3ヶ月。遂にラウルがベルナベウに戻ってきます。今夜行われるアラベス戦の召集リスト入りしました。
順調すぎる回復に、復帰を急ぎすぎたんではと懸念してしまう一方で、危険を犯すようなことはしないだろうと思ったりもしています。本当は素直に喜べば良いんですけどね。今はかなりドキドキしています。
先日敗退したコパ・デル・レイのサラゴサ戦、ベルナベウはものすごい雰囲気でした。大会からは敗退したものの、戦う姿勢を前面に出して怒涛の攻撃を繰り広げたマドリーの選手たちに、ベルナベウの観客は大喝采を送りました。あんな雰囲気、いつ以来だろうか。ここ2、3シーズンほど不甲斐ない試合や勝ったにしても相手を圧倒しきれない展開が多く、ベルナベウの観客もどこか投げ遣りな雰囲気がありました。それが、サラゴサ戦でのかつてないほどの一体感。そこにカピタンが戻ってくるのです。
先発はおそらくなくて、試合の経過にもよるでしょうが、上手くいけば後半に何分間かプレイできるはず。ピッチに入る瞬間は、考えるだけでゾクゾクしていまいます。試合は今夜20時、日本時間では明日午前4時から。
……なんですけどね。まったく信じられないことに、マドリーの試合の放送は、なんと月曜の明け方(日曜深夜)まで待たないといけないのです。
ミッドウィークにCLがあるため、マドリーの試合とバルサの試合(22時)は土曜のうちに行われます。この3年間、素晴らしい放送形態と素晴らしい実況解説(S藤さん、もうやらないで…)で私を幾度も憤死させかけてきた某Wサマは、今夜の放送にはバルサ-ベティスのカードを選んだ、というわけです。JSkySportsなら間違いなく両カードライブ放送だったでしょうにね。
本当にね、WOWOWさん、一刻も早くリーガ放送権返して。そして二度とサッカー放送に関わらないでください。まともな放送ができないのに放送権取るほうが間違ってるんだ。