けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

代表への扉は

2006-10-03 14:43:55 | football
バレンシアオフィシャルより、昨日の練習後のモリエンテスインタビュー

厳しい1週間だったけれど、2つの勝利で飾った。特にCLでの勝利は、6ポイントを積んだことでチームに落ち着きが生まれ、次の戦いに僕たちを立ち向かわせるものとなった。これはチームにとって重要なことだよ。厳しい試合の後では、チームは注意するようになるものだけど、同じやり方でではない。チームはこの2つの戦い(リーグとCL)で信頼できるものになっている。

結果がついてきているのなら、そういう試合を続けていかなければならない。このチームにいる時間を楽しまなければ。多くのチームが僕たちと同じようにできているとは思わないからね。トレーニングには良い雰囲気があり、チーム全体がとてもリラックスしているよ。
僕たちは、こういう結果が長く続くように期待している。そうすれば皆がこのチームのことで楽しい思いをすることができて、それで皆がつながっていくんだ。

(ビジャについて)素晴らしい選手と組めて僕はラッキーだよ。僕が言いたいのは、今こんなにも重要な「オレンジの片割れ」を手に入れたことに満足しているということ。彼のことは既に代表で知っていた。皆が僕に、彼の個性について話してくれた。実際、あらゆる面ですごく付き合いやすいやつなんだ。とても満足しているよ。
(ビジャと自身のゴールで)チームの役に立っていると言うことが一番重要なんだ。僕がやらなければ、彼がやる。僕たちはこの調子の良さが強まっていくように望んでいるよ。

代表への扉はまだ開いているけれど、でも少しずつそれは閉まっていっていると思う。シーズンを重ねていく中で、こんな調子の良さがまたあるとは思わないからね。
(ラウルについて)誰もが個人の意見を持っている。ラウルはそこそこゴールを決めている。でも彼は代表におけるトップスコアラーであり、最大キャップ数を数える選手の1人だ。ラウルを代表に召集しなかったやり方はまったく適切ではなかったと僕は思う。せめて事前に電話するべきだっただろうに。

13年か14年のプロフェッショナルとしてのキャリアの中で、こういう時期は何回も経験してきた。たくさんのことがあった。必ずしも甘受したわけではなかったけれど、キャリアの中では厳しい時期も過ごしてきた。そしてこんな幸運な時期もある。僕自身の身に起きていることについてはすごく嬉しく思っている。決断してすぐの結果なのだから。だから僕は満足しているんだ。うまくいっているからね。スペインリーグとCLを戦っているこのチームに来たことは幸運だった。

(ローテーションについて)誰もがカンプ・ノウで、ビセンテ・カルデロンでプレイしたいという望みを持っている。でも人を超えた以上の存在がチームであり、それはいつでもそうなんだ。僕たちは25人の選手であり、誰が離脱しても問題ではない。ローテーションはとても良いことだよ。

このシーズン開始の時期だけではなく、あらゆる良いものや環境を楽しんでいければ素晴らしいだろうと願っているよ。物事はすべて完璧にはいかないのだから、ロッカールームはまとまらなければならないと大きな声で言いたい。それを知る必要がある。そうなるためには、それほど多くのことはいらないだろう。


スポナビに一部和訳が載りました。いつもながらこちらの方をご参照ください。


感想
以前のモリエンテスのインタビューがどうだったかはよく覚えていませんが、ここ数シーズンのインタビューを読んでいると、物事の捉え方がポジティブだなあと思います。「自分のした決断は良かった、今は満足している」という発言をよく聞くので特にそう思います。
確かにこれまでいろいろな苦労はしてきてました。怪我で長期離脱とか、入ると思ったのに代表落ちして後で監督に「落としたのは自分のミスだった」とか言われたり、ポジション奪われたり。でも、これまでの転換期に下した決断はどれも良い結果につながっている気がします。出場機会がなくなり、色々なクラブからオファーがある中でモナコを選んだ結果、行ってみたら荒削りだけど才能のある若い選手たちと理解のある英気に満ちた監督がいて、ヨーロッパで目覚しい活躍をすることができた。またあれこれオファーがある中でリバプールを選んだ結果、伝統と最高の雰囲気を持ったクラブに所属し、やっぱり理解のある同郷の監督の下でプレミアシップを戦うことができた。母国に戻ることを考えていたらヨーロッパを戦う力のあるクラブが声をかけてくれた、しかもスペイン代表で顔なじみの選手たちがずらりと揃って。少し見方を変えると、なかなか幸せな波乱万丈っぷりかもしれません。