けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

行くひと来るひと

2007-06-05 23:50:45 | football
いつもの騒動
今日は朝から(個人的に)重要なサッカー関係ニュースが入ってきました。バレンシアでもマドリーでも代表でもなく、モナコ。ロラン・バニード監督が解任されたのでした。
バニード監督は元はスタッフというかアシスタントコーチのような存在でした。06/07シーズンは、ラズロ・ボロニ監督でスタートしたのです。ところがASモナコはすごかった。開幕10試合を戦って、2勝1分7敗。最下位にまで落ちました。ボロニ監督は解任され、おそらくは一時的の予定でバニード監督が後を引き継いだ。結局バニード監督はそのままシーズンが終わるまでチームを率いました。バニード監督就任後はチームも徐々に調子を取り戻し、特に後半戦だけで言えばリーグ4位の安定した成績。もっとも負けないけれども勝ちきれない、引き分けが多めであったりはしたんですけどね。グダグダで13位~15位辺りが定位置だったのに、最終的にシーズンを9位でフィニッシュすることができました。バニード監督の契約はもう1シーズン残っている。そのままチームを立て直してくれれば…

と、思ってたんですが。だめでした。クロード・プエルだのジャン-ピエール・パパンだのと後任監督の名前がマスコミに噂され、バニード監督はフロント陣に不信感を抱いていました。それでも先週金曜日に両者は会談を持ち、クラブ側はバニード監督に1シーズン残っている監督としての契約をまっとうすることと、契約が切れるアシスタントコーチに代わってジャン・プティ氏の就任を打診しました。ジャン・プティ氏はASモナコFCに長いこと関わっているスタッフ。エマニュエル・プティのパパです。バニード監督は即座の回答を保留し、72時間の猶予を申し出ました。ところが月曜日になって、バニード監督がクラブ側の申し出を受け入れると言ったところ、クラブ側は、情熱が見られない、行動が相応しくない、というよくわからない理由でバニード監督を解任してしまいました。
さらに、後任の監督がボルドーのリカルド監督にほぼ決定しているようなんですね。リカルド監督は既にボルドーを辞任したそうで…契約継続の話をしながら後任監督に打診して回っていたわけです。

さすがに今回のフロントのやり口はずいぶん強引に感じました。どうもASモナコFCというのは、ミーハーというか有名どころの監督、選手でなければ気が済まないところがあるようです。おまけに我慢が効かない。継続性がない。
さらにバニード監督は守備的MFを3枚置くような手堅いところもあって、華やかなサッカーを見たいらしい某大公殿下はあまりバニード監督のサッカーをお気に召してないなんて噂もありました。会長やフロントの中には大公家と(どんな関係か知りませんが)つながりのある人がいるようですし、縁故関係も多い。プティ親子もそうですし、実はバニード監督の父親も過去にASモナコで監督経験があり、今回契約延長されなかったアシスタントコーチはバニード監督の義理の兄弟らしい。ASモナコFCというのは、純粋にフットボールクラブというにはかなり微妙なところもあるようです。


大交換会
さて、ASモナコFCはバニード監督を解任。ボルドーを辞任したリカルドの就任濃厚。しかし今シーズンオフのリーグ・アンは監督の交代がすごいことになっています。

リヨン out:ウリエ→in:アラン・ペラン(ソショー監督)
ソショー out:アラン・ペラン→in:フレドリク・アンツ(ル・マン監督)
ル・マン out:フレドリク・アンツ→in:未定
サンテティエンヌ out:イヴァン・ハシェック→in:ロラン・ルセイ(アシスタントコーチ)
モナコ out:ロラン・バニード→in:たぶんリカルド(ボルドー)
ボルドー out:リカルド→in:未定
ランス out:フランシス・ジロ→in:ギィ・ルー(隠居)

交換すればいいってものでもないと思うのですが…。ここで驚きなのがランスの新監督。オセールで1961年からずーーーーーっと監督を務め2005年に勇退したギィ・ルー御大が現場に復帰。サッカーの現場から離れられない人なんでしょう。監督の交換会がひと段落した後は、選手の交換会が始まるはずです…。

ふくよかなお腹と帽子がトレードマークのギィ爺ちゃん



決着がつくか?
今のところel mundoでしか見ていない記事ですし所詮噂だとは思いますが、バレンシアのニュース。これによると、ソレール会長は現リバプールのスポーツディレクターであるエドゥアルド・マシア氏に復帰を要請している模様、とのこと。マシア氏は2シーズン前までバレンシアでソレール会長の個人アドバイザーだったひと、だそうです。

…ということで「Quique o Carboni?」論争に結論が出るかもしれないニュースでした。もっともマシア氏は(お金持ち)リバプールとの契約下にあるわけですから、連れてきたいと言ったところで相当難しいことだとは思いますが。


できたら
本日の公式インタビュー当番はモリエンテスでした。できたら載せます。


文句があるならどうぞ
以前記事にしたとおり、リーガ第37節は大部分が土曜日21時一斉開催です。では某W様の努力の跡を見てみましょう。

第37節放送予定
サラゴサ vs マドリー
6月9日(土) 深夜3:55 WOWOW3(193ch) 唯一ライブ
6月9日(土)深夜4:55 WOWOW(BS-5ch/191ch) なぜか1時間遅れで同じカードをON AIR!
6月11日(月)午後6:00 WOWOW(BS-5ch/191ch)

バルセロナ vs エスパニョール 《バルセロナ・ダービー》
6月10日(日) 深夜1:55 WOWOW3(193ch) 約22時間遅れ
6月11日(月) 午前6:15 WOWOW(BS-5ch/191ch) 約26時間遅れ
6月12日(火) 午後6:00 WOWOW(BS-5ch/191ch)

マジョルカ vs セビージャ
6月10日(日) 深夜3:58 WOWOW3(193ch) 約24時間遅れ
6月11日(月) 午前8:18 WOWOW(BS-5ch/191ch) 約28時間遅れ
6月12日(火) 午前5:30 WOWOW(BS-5ch/191ch)

ビジャレアル vs ビルバオ
6月11日(月) 深夜0:00 WOWOW3(193ch) 計算するのも面倒くさいわ
6月12日(火) 午後0:30 WOWOW(BS-5ch/191ch)

努力の跡も見られないどころか、リーガファンにケンカを売ろうとして構成したようにすら見えてきます。私はW3は見られないので土曜のうちにマドリーの試合があるのはありがたいですが、なんでW3と1時間差で同じものを放送するんでしょうね。チャンネル複数持っている意味ないじゃない。さすがにここに来てバレンシアは放送カードからはずされました。ま、これは仕方がない。もう何もかかってませんからね。UEFA杯を目指すビジャレアルと脱降格を目指すビルバオのカードは面白くなる・・・かもしれません。この点だけ評価。