けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

こちらの事情

2008-07-09 21:12:51 | football

エインセ、ロビーニョ、ガゴ

拒否
7月3日の記事で、エインセはアルゼンチン五輪代表にOA枠で入るはずだったのでは、ということを書きました。ところが今になって、インテルがブルディッソ(OA)の召集を拒否したので、エインセを連れて行ってもいいでしょうか?とマドリーに打診が来たそうです。そしてマドリーはこれを拒否するだろう、とのこと。MARCAから。

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レアル・マドリーは、ガブリエル・エインセのアルゼンチンオリンピック代表への参加を許可しないだろう。エインセを、スペインスーペルコパ、リーガ第1節での「キー」だと考えているからだ。アルゼンチン代表監督のセルヒオ・バチスタは、ニコラス・ブルディッソが召集に応じないため、ラモン・カルデロンにエインセを3人目のオーバーエイジ選手として召集したいと求めてきた。レアル・マドリーは、インテルがブルディッソについて行ったのと同じ理論で、マドリー側の決断を正当なものとする。つまり、ファビオ・カンナバーロが負傷した今、エインセは不可欠な選手であり、シュスターはCBにエインセとペペ、メツェルダーしか使えないのだ。
レアル・マドリーはFIFAに対して、OA枠選手の召集はクラブが拒否できるという権利を行使する。バイエルン・ミュンヘンがデミチェリスに対して、バルサがロナウジーニョに対して、デポルがコロッチーニに対して、ミランがカカに対して、ヴェルダー・ブレーメンがヂエゴに対して、インテルがブルディッソに対して行ったのと同じように。(以下略
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ということです。スケジュールを簡単に整理します。オリンピックは8月8日に開幕し24日に閉幕。サッカー男子は7日に予選がスタートして決勝は23日です。一方でマドリーの事情。スペインスーペルコパ(リーガ優勝のレアル・マドリーとコパ・デル・レイ優勝のバレンシアがH&Aで対戦)は8月16/17日と8月23/24日、リーガ08/09シーズンは8月30/31日開幕です。

マドリーが召集を拒否するの、わかりますね。確かにエインセを供出してしまって、CBがペペとメツェだけっていうのは危険です。負傷の心配もあるし、2人ともEUROに出ていたから、プレシーズンの仕上がりは少し遅れがちになる可能性もある。いざとなったらセルヒオ・ラモスやミゲル・トーレス、もしくは伝家の宝刀ディアラのCB(絶対に抜いてはいけないの意)とか考えられないこともありませんが、やはり少し無理がある。ラシンに対価を払ってガライを1シーズン早めに連れてくれば…と書いた瞬間、そもそもガライはU-23でしっかり五輪代表になっていたことを思い出しました。しかもマドリーからはさらに、ロビーニョとマルセロがブラジル五輪代表に、ドレンテがオランダ五輪代表に召集されています。マルセロもいないということは、マドリーは左SBも厳しいってことですね。やっぱりエインセを行かせるわけにはいかない状況です。

プレシーズンの重要な試合とオリンピックのスケジュールがかぶるということ以上に、真夏の大会で連戦をこなしてきた選手がまともなコンディションに戻るのに相当の時間が必要だろうという危惧があるのではないかと思います。ましてW杯予選を6月中旬まで戦ったフル代表にも入っていた選手たちが、まともに休養がとれているとは思えない。クラブに戻ってくる前にもう少し休みを与えるとか、時間をかけてコンディションを調整させるか……となると、ガゴやロビーニョのコンディションも心配になってきました。シーズン初め9月~10月頃、マドリーはチームの調整に苦労する羽目になるのかもしれません。



候補
マドリー公式によると、最新のレキップ紙で5人のバロンドール候補の名前が挙げられていて、その中にイケルが入ったとのこと。他はフェルナンド・トーレス、クリスチアーノ・ロナウド、アルシャフィン、メッシ。直近のCLで成績が良くないのがマイナスポイントになりそうでイケルには申し訳ないのですが、でも獲ってくれるといいなー。