けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

クリスチアーノの記録の日

2015-10-01 12:32:27 | football



15/16 UEFA Champions League Group A MD2
Malmo 0-2 Real Madird C.F.

マドリーのゴール:クリスチアーノ・ロナウドx2

ラモス怪我、マルセロ休養、ペペ怪我。カピタンとして出場したクリスチアーノが2ゴールで試合を決め、かつ、キャリア通算500ゴール(2点決めたので501ゴール)、ラウールを抜いてマドリー歴代最多ゴール(2009年から現在まで、308試合で324ゴール)、マドリー歴代CL最多ゴール(65試合で67ゴール)を達成しました。
(※過去にリーガで、ペペの背中にあたって入ったゴールを、リーガ公式はぺぺのゴール、MARCAやマドリー公式はクリスチアーノのゴールとカウントしているため、ソースによってゴール数には齟齬がありますが、ここではマドリー公式に倣って)。

試合全体としては相変わらず、引いて固めた相手には苦労する、という感じ。モドリッチが休養でスタート、カゼミロ、コバチッチ、クロースの今日の中盤は、ややロストやミスが多く、最終ラインもまだ信頼しきれない不安感もあり(失点をしているわけではないし、何かが間違っているというわけでもないんですが)、じれったいような、気がかりのある時間が続きました。やたらとクロスを上げても、背の高いマルメDF、GK相手では意味がないと思ったのか、積極的チャレンジというよりは、良い機会を探っているような…なかなか崩せませんでしたが。先制点も、カウンターがコバチッチ→イスコ→クリスチアーノと、スパッと決まったもの。ま、遅行から決定的に崩していくのが難しくても、いくつかあるこういうカウンターを生かせるのであれば、それはそれで良いと思いますが。マドリーとしてはこういう場合、相手のミスや、バランスやラインが崩れた瞬間を、きっちり狙って決めていくしかないんでしょう。なかなか、ゴール雨あられとはいかない。
後半は、さすがに前半よりは少しオープンになった感じ。マルメは相変わらずディフェンスで、ボールをモノにすればサイドから即攻撃を維持していたため、相手にシュートチャンスも与えたし、マドリーの苦労も続きましたが、やっぱりモドリッチ。クロースやカゼミロが、ミスがあったとはいえ、まったくダメだとは言いませんが、守備の安心感も攻撃に燃料を注ぐ感じも、モドリッチがいると違う。ゴールになりませんでしたが、モドリッチから裏抜けするクリスチアーノにスルーパスが通ったのとか、あれ決まると良かったな。
さらに、バスケス、チェリシェフの交代策も、残り時間であと1点取りに行き試合を決める、という目標を達成するのに効果的で良かったと思います。バスケスの仕掛けは相手を退場させることにつながったし、チェリシェフの力強くてシンプルな中央へのボール供給も(自分でシュートも打つ姿勢も)、良かった。最後は、カルバハルからバスケスへ、そのクロスがクリスチアーノの2点目をアシスト。途中から安定してこういう貢献ができるのなら、もっと使ってほしいなと思います。
試合後、いつもは比較的さっさとロッカールームに消えるクリスチアーノが、ちゃんと他の選手たちを促しつつ、マドリーのサポーターたちに挨拶に向かっていったのが良かったと思いました。


クリスチアーノの試合後のコメントより
目標達成
「とても嬉しい、チームは、試合を通じて後ろでボールを持つチームを相手によくプレイしていた。勝ち点6で、グループ首位だ。」

マルメ相手に苦労しましたが、もっとゴールできた?
「リスクを冒さないチーム、11人の選手が後ろにボールを持って、ただカウンターだけ狙っているチーム相手では、難しいものだ。マルメは別の戦い方もできた、でもこの通り、大変な試合だった。もっとゴールできたかもしれないが、全体としてはポジティブな試合だった。」

記録について
「とても嬉しいし満足している。マドリーのユニフォームを着るようになったときには、こんなことは考えていなかった。ラウールは祝福のメッセージを送ってくれた。もっとたくさんのゴールを願っていると。彼の心からの言葉だと分かっているよ。」


アルベロアの試合後のコメントより
「僕たちは、クリスチアーノが成し遂げたことが本当に嬉しい。彼はすごいよ。彼であれ他の誰であれ、これだけの数字を達成できるなんて、誰も考えていなかったんじゃないかな。彼はもうレアル・マドリーのレジェンドなんだ。彼の可能性は無限だ。彼にはこのまま続けていってほしい、僕たちは彼に恩があるということだ。彼が快適にできるように、僕たちはできる限りのことをやっていかないといけないし、僕たちのプレースタイルで、最大限に彼を上手く使わないといけない。」