けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

4勝3分

2015-10-06 21:00:57 | football

15/16 Liga Espanola 1a division Jornada 7
Atletico de Madrid 1-1 Real Madrid

マドリーのゴール:カリム・ベンゼマ

悪い結果ではないんだろうけど、でも…と消化不良で不満の残るダービーでした。もうあちこちで言われていることで、しかもわかっていたことではあるんですが、ディフェンシブに慎重すぎるベニテスの采配。リードしたら後は守る選手を次々入れていく、というのは、守れるチームなら良い。でも、マドリーですから。そもそもディフェンシブだと言われた監督に対するマドリディスタたちの反応が良かったことはないし、信頼できる良い選手たちでも、大切なところでポカをすることが往々にしてある…。多少やらかすのは仕方ない、その分攻撃が点を取ってくれるから、でやってきたのがマドリーだと思うので(少々自虐的ですが)。
試合開始から早い時間に、カルバハルのクロスにベンゼマが頭で合わせて先制。クリスチアーノがアトレチコDFを2人引き付けて、シンプルで有効な攻撃だったと思います。ただ、そのまま攻撃しまくるという感じが今シーズンあまりない気がします。もちろん相手次第の話ではあるんですが…。その後はマドリーがボールを優位に持って攻撃できる時間があっても、なかなかシュートを良い形で打つところまで持って行くのは難しかった。アトレチコは、マドリーの最終ラインがボールをもつところからプレッシャーをかけてきて、冷や冷やしました。で、この冷や冷や感が、後にラモスのPK献上、アルベロアの致命的ミスとつながっていくわけですね…。
良かった探しをするなら、カゼミロ、中盤での守備で大いに貢献していました。この間のCLではミスが少し目だったりもしたので、まだ波はあるのかもしれませんが、これだけの大きい試合で、結果的に1点に抑えたわけですから。そして1点に抑えたさらに大きな要因は、もちろんナバス。PKの場面、なんか止めてくれるかも…という雰囲気があり、期待通りのスーパーセーブ。本当に、本当に心強い。

後は、ベイル復帰おめでとう。とはいえまだまだまだまだ、でしたね。割と簡単に試合から消えてしまい、残念でした。ベンゼマは途中交代が増えていて不満のようですが、でもベンゼマに怪我をされたらいろいろ終わってしまうので、早めの交代策は致し方ないかと思ったり。ただやっぱり、せめてチェリシェフとかルーカス・バスケスとかで(ベンチ入りから外されてましたが)、攻撃の色を変える方策ならもっといいと思うんですが。
昨シーズン苦しんだアトレチコ相手に、後半は劣勢、シュート数も少ない試合で、勝ち点取れたのは良かった。なのかどうか。アトレチコの勢いに押された劣勢の時間や作られた決定的なチャンスがあったとはいえ、勝って終われた試合でもある。ここまでリーガ7戦で4勝3分けという結果をどう考えるか。








明日はマドリー・ダービー

2015-10-03 20:40:50 | football
アトレチコ戦前夜
召集選手リストとしては、おそらく明日になってからわかると思いますが、前日会見にてベニテスが、起用できる選手、不可の選手を明らかにしています。

ハメスは?
「木曜のトレーニングで、彼は再び打撲を負って痛みが出てしまった。アトレチコ戦には間に合わない。ペケルマン(コロンビア代表監督)とウジョア(コロンビア代表ドクター)はここマドリーにいて、我々のドクターからの情報を受け取っている。ハメスのフィジカルはフィットしていない、プレイできないだろう。」

ハメスの新たな負傷
「治った箇所を再び打撲し、不快感がある。Dr.ウジョアもペケルマンも、この情報はすべて受け取っている。当初は情報が錯そうしていたが、今はクリアになっている。今週末プレイできないし、コロンビア代表でもプレイできないのはほぼ確実だ。」

ベイルとラモス
「この2人はトレーニングできていて、ゆえに召集に入る。先発に入るか否かは明日決める。」


Cristiano Ronaldo, Real Madrid's all-time leading goalscorer

1日過ぎてしまいましたが、金曜日、クリスチアーノがマドリー史上最多ゴール数を記録したことを記念して、ベルナベウで式典が行われました。フロレンティーノ・ペレス、コーチ陣、選手たち全員が揃う前で、これまでの活躍を凝縮した映像(↓)が流れ、ペレスの挨拶、クリスチアーノの挨拶、記念撮影と。普段ならベルナベウでの試合前にやるのかなと思いますが、次のホームゲームは10月17日になるし……記録達成で即式典、簡単ながら良い雰囲気で良かったと思います。



クリスチアーノ、Instagramでのコメント
「6年前、マドリーにやって来た時には、こんな記録を達成するとは思ってもいませんでした。レアル・マドリーにおける史上最多得点者になったことは名誉なことであり、チームメイト、監督たち、会長、レアル・マドリーに関わる全ての人たち、そして僕の家族、友人、さらに常に僕をサポートしてくれるファン皆に感謝せずにはいられません。この特別な瞬間を経験していることがとても嬉しいです。」


クリスチアーノの記録の日

2015-10-01 12:32:27 | football



15/16 UEFA Champions League Group A MD2
Malmo 0-2 Real Madird C.F.

マドリーのゴール:クリスチアーノ・ロナウドx2

ラモス怪我、マルセロ休養、ペペ怪我。カピタンとして出場したクリスチアーノが2ゴールで試合を決め、かつ、キャリア通算500ゴール(2点決めたので501ゴール)、ラウールを抜いてマドリー歴代最多ゴール(2009年から現在まで、308試合で324ゴール)、マドリー歴代CL最多ゴール(65試合で67ゴール)を達成しました。
(※過去にリーガで、ペペの背中にあたって入ったゴールを、リーガ公式はぺぺのゴール、MARCAやマドリー公式はクリスチアーノのゴールとカウントしているため、ソースによってゴール数には齟齬がありますが、ここではマドリー公式に倣って)。

試合全体としては相変わらず、引いて固めた相手には苦労する、という感じ。モドリッチが休養でスタート、カゼミロ、コバチッチ、クロースの今日の中盤は、ややロストやミスが多く、最終ラインもまだ信頼しきれない不安感もあり(失点をしているわけではないし、何かが間違っているというわけでもないんですが)、じれったいような、気がかりのある時間が続きました。やたらとクロスを上げても、背の高いマルメDF、GK相手では意味がないと思ったのか、積極的チャレンジというよりは、良い機会を探っているような…なかなか崩せませんでしたが。先制点も、カウンターがコバチッチ→イスコ→クリスチアーノと、スパッと決まったもの。ま、遅行から決定的に崩していくのが難しくても、いくつかあるこういうカウンターを生かせるのであれば、それはそれで良いと思いますが。マドリーとしてはこういう場合、相手のミスや、バランスやラインが崩れた瞬間を、きっちり狙って決めていくしかないんでしょう。なかなか、ゴール雨あられとはいかない。
後半は、さすがに前半よりは少しオープンになった感じ。マルメは相変わらずディフェンスで、ボールをモノにすればサイドから即攻撃を維持していたため、相手にシュートチャンスも与えたし、マドリーの苦労も続きましたが、やっぱりモドリッチ。クロースやカゼミロが、ミスがあったとはいえ、まったくダメだとは言いませんが、守備の安心感も攻撃に燃料を注ぐ感じも、モドリッチがいると違う。ゴールになりませんでしたが、モドリッチから裏抜けするクリスチアーノにスルーパスが通ったのとか、あれ決まると良かったな。
さらに、バスケス、チェリシェフの交代策も、残り時間であと1点取りに行き試合を決める、という目標を達成するのに効果的で良かったと思います。バスケスの仕掛けは相手を退場させることにつながったし、チェリシェフの力強くてシンプルな中央へのボール供給も(自分でシュートも打つ姿勢も)、良かった。最後は、カルバハルからバスケスへ、そのクロスがクリスチアーノの2点目をアシスト。途中から安定してこういう貢献ができるのなら、もっと使ってほしいなと思います。
試合後、いつもは比較的さっさとロッカールームに消えるクリスチアーノが、ちゃんと他の選手たちを促しつつ、マドリーのサポーターたちに挨拶に向かっていったのが良かったと思いました。


クリスチアーノの試合後のコメントより
目標達成
「とても嬉しい、チームは、試合を通じて後ろでボールを持つチームを相手によくプレイしていた。勝ち点6で、グループ首位だ。」

マルメ相手に苦労しましたが、もっとゴールできた?
「リスクを冒さないチーム、11人の選手が後ろにボールを持って、ただカウンターだけ狙っているチーム相手では、難しいものだ。マルメは別の戦い方もできた、でもこの通り、大変な試合だった。もっとゴールできたかもしれないが、全体としてはポジティブな試合だった。」

記録について
「とても嬉しいし満足している。マドリーのユニフォームを着るようになったときには、こんなことは考えていなかった。ラウールは祝福のメッセージを送ってくれた。もっとたくさんのゴールを願っていると。彼の心からの言葉だと分かっているよ。」


アルベロアの試合後のコメントより
「僕たちは、クリスチアーノが成し遂げたことが本当に嬉しい。彼はすごいよ。彼であれ他の誰であれ、これだけの数字を達成できるなんて、誰も考えていなかったんじゃないかな。彼はもうレアル・マドリーのレジェンドなんだ。彼の可能性は無限だ。彼にはこのまま続けていってほしい、僕たちは彼に恩があるということだ。彼が快適にできるように、僕たちはできる限りのことをやっていかないといけないし、僕たちのプレースタイルで、最大限に彼を上手く使わないといけない。」