ミドリ色の屋根は永遠に~René Simardに首ったけ~

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ルネ・オン・メロディのポスター①

2014年04月12日 | ルネの活動記録
 今から39年前の1975年、カナダのスーパー・アイドルだったルネ・シマールのセミ・ドキュメンタリー映画「普通の子供-Un Enfant Comme Les Autres-」が「ルネ・オン・メロディ」として日本で公開されました。

 4回目の来日はその公開に合わせて計画され、テアトル銀座で劇場あいさつも行われました。この映画は、名作「汚れなき悪戯」や当時の話題作「かもめのジョナサン」と2本立てで公開され、春休みの推薦映画として児童生徒に割引券が配布された地域もあったようでした。

 この映画のちらしや大型ポスターは度々インターネット・オークションに出品され、私もコレクションしたものをブログで紹介していました。それはルネが第3回東京音楽祭で歌っているブラウス・スーツの写真が使われているものです。そしてそれ以外に、白のスーツ姿のものがあったことが判明。その大型ポスターは、裏面に映画のあらすじやルネのプロフィールだけでなく、インタビューも掲載されたものでした。


 今回から3回に分けて、その大型ポスターの裏面に印刷されている内容を紹介していきたいと思います。

   ▲今回紹介するポスターとその裏面

  ▲よく知られている方のポスター(ちらしもこれに準ずる)


flag11かいせつ

ルネの夢と秘密がいっぱいのこの映画
 '74年6月に開催された第3回東京音楽祭で、世界から集まったアーティストをしのいで、グランプリとフランク・シナトラ賞を獲得した13才の少年ルネ・シマール。まるで天使のような容貌と清らかな歌声で観客を魅了し、わが国でも多くのファンをつくったルネの初めての主演映画です。少年らしい夢をちりばめ、栄光に輝く日までのルネの歩んだ、ひとつひとつのシーンを数々のヒット曲でつづり、セミ・ドキュメントの名作として感動を呼び起こすに違いありません。
 カナダの美しい風土の中に育ち、やさしく見守る人たちとの心のふれあいを通して、ルネの魅力のすべてを描いたのは、ドニ・エルー監督。ルネの家族、作曲家など登場人物は、実際に活躍している人たち。カナダでは、述べ60万人を動員した大ヒット作で、ルネは、このほか「僕には僕の旅がある」という映画にも出演しています。
                (上映時間・1時間14分/5巻)


flag11ものがたり

●まっ白い雪のなかで
 氷の張った道端で、一つ年上の兄レジスとアイスホッケー遊びをするルネ。7人兄妹の三男坊で、木材工場で働くパパや優しいママに囲まれて、裕福ではないけれど楽しい日々を送っています。ルネは、'61年2月28日カナダのケベック州に生まれました。パパもママも敬虔なカトリック信者で、歌のうまいルネは、7才のときから、聖歌隊に入って歌っていました。
 その頃、パパが病気になり、一家は小さなアパートに移って姉たちも働き出し、ルネもレジスと一緒に街の小さな酒場をまわっては歌い、少ないけれどお金を集めることもできました。そして、このときルネは決心したのです。歌手になることを…。

美しい星が輝く
 大好きな歌を歌って、みんなに楽しんでもらって、それでお金が稼げるなら……そうしたらパパとママに新しくて、素敵な家を建ててあげることができるかもしれない。ルネは、さっそくケベック市のアマチュア歌手コンテストに応募して、それに優勝すると今度は、人気TV番組に挑戦したのです。
 ルネは、15週間、この番組で勝ち抜き、見事に優勝、ルネの小さな夢がかなえられるときが意外と早くやってきました。この番組を見ていたプロモーターのギイ・クルティエが、ルネの家を訪ねてきたのですから……。若くて有能なギイは、自分の理想にぴったりのルネを超一流のスターに育て上げる情熱をかたります。そして、ギイは思い出していました。いま、眼の前にいるルネが、自分の結婚式のときに教会で”アベ・マリア”を歌っていた少年だったことを……。

スーパー・アイドル誕生
 ギイは、自分のレコード会社でルネの最初のレコードを製作しました。'71年に発売されたこのレコード”鳥”は、記録的な大ヒットとなり、誰もが感動せずにはおかないルネの清らかな歌声が、カナダ中に響きわたったのです。
 しかし、”鳥”のヒットは、一人の子供の生活を一瞬にして大きく変えてしまいました。もう自由はありません。スケジュール通りに動かなくてはいけないのです。ラジオのインタビューやTV・CMなど何もかも初めてのことで、それはそれで楽しかったのですが、もうひとつルネの小さな胸を痛める事件が起こったのです。それは、いま住んでいるアパートからも出ていかなくてはならなくなったからです。新曲のレコーディングも初めてのワンマン・ショーのリハーサルも元気のないルネ。ギイは、そんなルネの悩みを知り、ルネに約束したのです。ルネが夢にまでみたオルレアン島にある家を買うことを……。

天使の贈りもの
 モントリオールの有名な劇場、ウィルフレッド・ペンティア劇場は、入りきれないほどのファンの人たちで、ごったがえしています。幕が開きました。白いライトに浮かんだルネは、天使のように歌い出します。そして、パパを、ママを、兄弟たちを紹介します。レジスと一緒にママの唄を歌います。大きな感動が場内いっぱいにひろがって、やがて、嵐のような拍手が湧き上がりました。ショーは、大成功のうちに終わり、涙を浮かべてルネを抱くパパやママ、そしてギイ。
 ギイに送られて、オルレアン島の新しい家に着いた家族が、はしゃぎながらはいります。ルネの小さな夢が、かなえられたのです。売家と書かれた札をはずして、ひとり喜びにふるえながら、ルネは雪のなかをかける。きっと、その美しい瞳は、涙でいっぱいだったに違いないでしょう。



 
※過去ログ「「ルネ・オン・メロディ」の劇場あいさつ」参照
http://green.ap.teacup.com/rene_simard/587.html
※過去ログ「”Un Enfant Comme Les Autres”のあらすじ」参照
http://green.ap.teacup.com/rene_simard/318.html


 あらすじについては、映画雑誌やちらしによって少しずつ内容が違っているのが面白いですね。そして次回は、ルネについての紹介とプロフィールの部分を紹介いたします。


       ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪


 ”Passionルネ・シマール Au Japon”のしゃむねこさんが、ルネのカナダの最新記事を翻訳してくださいました。その記事については、下記のリンクからアクセスしてください。

※”Passionルネ・シマール Au Japon”より
「僕の笑顔、それは、僕を守ってくれるもの・前編」
http://renesimard.blogspot.jp/2014/03/blog-post_31.html
「僕の笑顔、それは、僕を守ってくれるもの・後編」
http://renesimard.blogspot.jp/2014/04/blog-post.html

 ルネの来日当時の髪型はルネのコンプレックスであった大きな耳を隠すためのもので、手術をして形を変えたあと髪を短くしたこと、妻マリー=ジョゼや子供たちとのことなど、日本のファンが知り得なかったことや、ルネの思いが語られています。また、現在のルネがどんな仕事を目指しているかについても書かれており、大変興味深い記事ですよ! しゃむねこさん、貴重な記事を翻訳して紹介してくださり、ありがとうございました!! 

 ルネのあのひとなつっこい笑顔の裏に隠されていたものや、どんな辛いことも笑顔で乗り切って来たルネを知ることができて嬉しいです。ひとりの人間としてのルネを知ることで、日本のファンとして、これからもより一層ルネを応援していきたいと思います。
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