暑中お見舞い申し上げます。
今日から8月。連日の猛暑と熱帯夜、そして熱中症による救急搬送のニュースが毎日報じられていますが、ルネ友の皆さまにおかれましては、如何お過ごしでしょうか。
私はといえば、7月の土日はほとんど休み無しだった疲れに加え、明け方の外気やクーラーの風で喉をやられたのか咳が出て、昨日からちょっと風邪気味です。昨日も1日研修でした。重要な提出書類や仕事は一段落しているので、今週末は久々にゆっくり体を休めようと思っています。来週は月・火が出張で、木曜日は日帰りドックなんです~★
さて今回は、私のルネ・コレクションの中から『モントリオール讃歌』に関する記事を紹介いたします。
▲『モントリオール讃歌』のレコード・ジャケット
今から39年前の1976年8月1日(日本時間2日)は、モントリオール・オリンピックの閉会式が開催された日です。
そして日本では、7月21日にルネが歌うモントリオール・オリンピックのテーマ曲「モントリオール讃歌(英語版Welcome to Montreal)」(CBS SONY 06SH20, 45rpm Single) が発売されました。
CBCのアーカイブサイトに、モントリオール・オリンピック準備委員会が、ルネの”Welcome to Montrel”をテーマ曲にするために115,000ドルを支払ったが、この曲の評判が悪く、多くのラジオ局で放送を拒否されたため、この曲の宣伝にさらに多額の費用をかけたということが書かれていました。
また、1977年12月に提出されたモントリオール・オリンピック公式報告書には、ルネがオリンピック開催の一年前に『モントリオール讃歌』を英語と仏語でレコーディングしていたこと、同曲がTVやラジオのニュースでオリンピックの紹介をする時に使われていたことが書かれていました。
「ルネが書いた歌詞が、当時のモントリオール市長ドラポー氏(Drapeau)によって選ばれ、1976年8月1日の閉会式に全世界に向けて歌う予定」という記事もあり、日本のルネ・シマール・ファン・クラブ「メープル・メイツ」のメープル・ニュースにも、「ルネの『モントリオール讃歌』は、8月1日の閉会式に歓迎の歌として歌われる」と書かれていましたが、閉会式でこの歌が、ルネによって歌われることはありませんでした。
1976年7月17日(日本時間18日)開会式、8月1日までの期間で開催されたこの大会は、カナダで大規模なストライキが起きてメインスタジアムの工事が大幅に遅れ、完成しないまま開会式を迎えたり、アフリカ諸国がアパルトヘイトに抗議して参加をボイコットしたり、市の財政を圧迫する膨大な負債を残すなど、波乱含みの問題が多い大会だったことは過去ログに書きました。(カテゴリ「モントリオール讃歌」参照)
2020年開催の東京オリンピックも、メインスタジアムである国立競技場の建設計画見直しや、公式エンブレムの盗用疑惑問題等で話題が絶えません。問題が多いという点では、モントリオール大会と重なることが多いように思います。
実は、モントリオール大会も、前出の問題以外に、オリンピックの五輪のマークをモントリオールの頭文字Mと融合させたデザインにしたため、組織委員会から注意を受けていたとのことでした。確かに、後にも先にも、モントリオール大会以外で五輪のマークをアレンジした大会はありません。また、メインスタジアムは斬新なデザインで、設計上の問題やストライキで遅れた分を取り戻すために工事を急いだこともあり、施設を維持するのが困難な問題が起きていたようでした。
2020東京オリンピックの国立競技場建設計画見直し問題によって、国と東京都の連携がうまくいっていなかったことが明るみになりました。これからオリンピックのテーマ曲の選定、競技施設や選手の宿泊施設等の整備など、2020年までに進めなければならないことが山積していますので、モントリオール大会の教訓をもとに、これ以上問題を起こさず、東京都が負債で苦しむようなことがないようにして欲しいと思います。
そして、ルネが市長たちの前で「モントリオール讃歌」をお披露目した時の映像と、ナディア・コマネチが体操の平均台の演技で10.00満点を出した時の映像を、ルネが歌う仏語版「モントリオール讃歌」”Bienvenue à Montréal”にのせて紹介したYouTube映像です。今回紹介する記事は、このお披露目会を報じたものだと考えられます。解説文を訳してみたところ、この時すでに問題が起きていたことが分かりました。
▲オリンピックのテーマ曲発表される/同様の問題!
昨日、ルネ・シマールがロジェ・ルーゾー(ロジャー・ルソー)大使の面前で1976年のオリンピックの歓迎全てを願うために歌を披露している間、新聞雑誌記者たちはオリンピックのテーマ曲の了解しがたい問題について、弁護士にインタビュー(誘導尋問)するために彼の方へ押し寄せた。
(写真LE JOUR:クレール・ボーグラン=シャンパーニュ)
この解説文には、"se dehancher"が2回出てくるのですが、大修館書店発行の仏和辞書では、「骨盤を脱臼する」「(俗)腰をふらふらさせて歩く(踊る)」「(俗)大骨を折る(ふりをする)」という意味が書かれていました。「ルネが腰をふらふらさせて踊る?」それから「記者たちが腰をふらふらさせて歩く?」ルネが骨盤を脱臼したなんてことはなかったと思うし…。それで上のような訳になりました。仏語に堪能な方、是非正しい訳をお教えください。
先程、あまりにも体がだるいので体温を測ってみたら、38.0°Cありました★ 人生初の梅干し作りの話も入れる予定でしたが、ここでアップして休みます。
ルネ友の皆さまも、熱中症や夏風邪などには十分気をつけて、お体ご自愛くださいませ。
今日から8月。連日の猛暑と熱帯夜、そして熱中症による救急搬送のニュースが毎日報じられていますが、ルネ友の皆さまにおかれましては、如何お過ごしでしょうか。
私はといえば、7月の土日はほとんど休み無しだった疲れに加え、明け方の外気やクーラーの風で喉をやられたのか咳が出て、昨日からちょっと風邪気味です。昨日も1日研修でした。重要な提出書類や仕事は一段落しているので、今週末は久々にゆっくり体を休めようと思っています。来週は月・火が出張で、木曜日は日帰りドックなんです~★
さて今回は、私のルネ・コレクションの中から『モントリオール讃歌』に関する記事を紹介いたします。
▲『モントリオール讃歌』のレコード・ジャケット
今から39年前の1976年8月1日(日本時間2日)は、モントリオール・オリンピックの閉会式が開催された日です。
そして日本では、7月21日にルネが歌うモントリオール・オリンピックのテーマ曲「モントリオール讃歌(英語版Welcome to Montreal)」(CBS SONY 06SH20, 45rpm Single) が発売されました。
CBCのアーカイブサイトに、モントリオール・オリンピック準備委員会が、ルネの”Welcome to Montrel”をテーマ曲にするために115,000ドルを支払ったが、この曲の評判が悪く、多くのラジオ局で放送を拒否されたため、この曲の宣伝にさらに多額の費用をかけたということが書かれていました。
また、1977年12月に提出されたモントリオール・オリンピック公式報告書には、ルネがオリンピック開催の一年前に『モントリオール讃歌』を英語と仏語でレコーディングしていたこと、同曲がTVやラジオのニュースでオリンピックの紹介をする時に使われていたことが書かれていました。
「ルネが書いた歌詞が、当時のモントリオール市長ドラポー氏(Drapeau)によって選ばれ、1976年8月1日の閉会式に全世界に向けて歌う予定」という記事もあり、日本のルネ・シマール・ファン・クラブ「メープル・メイツ」のメープル・ニュースにも、「ルネの『モントリオール讃歌』は、8月1日の閉会式に歓迎の歌として歌われる」と書かれていましたが、閉会式でこの歌が、ルネによって歌われることはありませんでした。
1976年7月17日(日本時間18日)開会式、8月1日までの期間で開催されたこの大会は、カナダで大規模なストライキが起きてメインスタジアムの工事が大幅に遅れ、完成しないまま開会式を迎えたり、アフリカ諸国がアパルトヘイトに抗議して参加をボイコットしたり、市の財政を圧迫する膨大な負債を残すなど、波乱含みの問題が多い大会だったことは過去ログに書きました。(カテゴリ「モントリオール讃歌」参照)
2020年開催の東京オリンピックも、メインスタジアムである国立競技場の建設計画見直しや、公式エンブレムの盗用疑惑問題等で話題が絶えません。問題が多いという点では、モントリオール大会と重なることが多いように思います。
実は、モントリオール大会も、前出の問題以外に、オリンピックの五輪のマークをモントリオールの頭文字Mと融合させたデザインにしたため、組織委員会から注意を受けていたとのことでした。確かに、後にも先にも、モントリオール大会以外で五輪のマークをアレンジした大会はありません。また、メインスタジアムは斬新なデザインで、設計上の問題やストライキで遅れた分を取り戻すために工事を急いだこともあり、施設を維持するのが困難な問題が起きていたようでした。
2020東京オリンピックの国立競技場建設計画見直し問題によって、国と東京都の連携がうまくいっていなかったことが明るみになりました。これからオリンピックのテーマ曲の選定、競技施設や選手の宿泊施設等の整備など、2020年までに進めなければならないことが山積していますので、モントリオール大会の教訓をもとに、これ以上問題を起こさず、東京都が負債で苦しむようなことがないようにして欲しいと思います。
そして、ルネが市長たちの前で「モントリオール讃歌」をお披露目した時の映像と、ナディア・コマネチが体操の平均台の演技で10.00満点を出した時の映像を、ルネが歌う仏語版「モントリオール讃歌」”Bienvenue à Montréal”にのせて紹介したYouTube映像です。今回紹介する記事は、このお披露目会を報じたものだと考えられます。解説文を訳してみたところ、この時すでに問題が起きていたことが分かりました。
▲オリンピックのテーマ曲発表される/同様の問題!
昨日、ルネ・シマールがロジェ・ルーゾー(ロジャー・ルソー)大使の面前で1976年のオリンピックの歓迎全てを願うために歌を披露している間、新聞雑誌記者たちはオリンピックのテーマ曲の了解しがたい問題について、弁護士にインタビュー(誘導尋問)するために彼の方へ押し寄せた。
(写真LE JOUR:クレール・ボーグラン=シャンパーニュ)
この解説文には、"se dehancher"が2回出てくるのですが、大修館書店発行の仏和辞書では、「骨盤を脱臼する」「(俗)腰をふらふらさせて歩く(踊る)」「(俗)大骨を折る(ふりをする)」という意味が書かれていました。「ルネが腰をふらふらさせて踊る?」それから「記者たちが腰をふらふらさせて歩く?」ルネが骨盤を脱臼したなんてことはなかったと思うし…。それで上のような訳になりました。仏語に堪能な方、是非正しい訳をお教えください。
先程、あまりにも体がだるいので体温を測ってみたら、38.0°Cありました★ 人生初の梅干し作りの話も入れる予定でしたが、ここでアップして休みます。
ルネ友の皆さまも、熱中症や夏風邪などには十分気をつけて、お体ご自愛くださいませ。