ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

さきゅー、かもーん、2。

2014-01-12 05:23:16 | Weblog


憧れの鳥取砂丘へ行って、ラクダやリフトや、列をなす人混み、しょーもない落書きを見て、「ふーん、これが鳥取砂丘か・・・全然・・・ロマンチックじゃないな」などとは思わないで欲しい。
鳥取砂丘に・・・ロマンチックはある。

鳥取砂丘にキャンプ場がある。ザ・鳥取砂丘的スボットから2~3キロ離れた丘の上にある。ちなみに、無料。

キャンプ場と砂丘は、細い道一本隔てただけである。徒歩30秒で砂丘なのである。ロマンチックはここにある。

朝、トコトコと散歩へ出かける。もちろん道一本隔てた砂丘へ。
風紋が残る砂丘をザクザクと歩く。砂丘に自分の足跡を刻みながら歩く。人影はほぼない。たまにある。マニアックな人たちはどこにでもいる。それが少し心強い。

砂漠に生える植物ならぬ、砂丘に生える小さな葉っぱが砂を被り、砂の表面に凹凸を作っている。風が描いた絵画のようだ。

立ち枯れた木なのか、何かの墓標なのか、何かの目印なのか、アートなのか・・・砂の丘にロマンチックな光景が広がる。
西オーストラリアの黄色い砂漠、荒野の墓標「ピナクルス」を思い出す。
こういう景色が好きだ。

砂の丘の上から海を見下ろす。下りたら登るのが大変だから、下りるのはやめておく。
あとは自分の足跡を辿って、来た道を戻る。

遥か彼方に砂丘を横断する人の群れが見える。
うら寂しい砂の丘にしばし佇む。これもまたロマンチックだ。

鳥取砂丘に行くのなら、ぜひ、こんなロマンチックを体験して欲しいと、僕は切に願う。
でもやっぱり、一応ラクダとリフトとお土産屋さんも見て欲しい。古き良き観光地って感じで、それはそれでロマンチックだったりもするのだから。

それはそうと、正月1/2の鳥取砂丘の夜はかなり冷え込んだ。雪の残るキャンプ場。
結構な厚着をして、外で晩御飯を食べていたのだが・・・みるみるうちに身体が冷えていく。一枚着足し、また一枚着足し。白い息はゴジラの吹く火のように出るし、米を洗う時の水はナイフのように尖っているし・・・。真っ暗だし、誰もいないし。寒くて死ぬかと思って、ちょっと笑った。正月なのに・・・って、ちょっと思った。おコタでミカン・・・にちょっと憧れたりもした。

でもね、ザ・ワールド・ファステスト・インディアンのアンソニー・ホプキンス扮するバート・マンローがこう言っていたよ。

「危険が人生に味をつける
リスクを恐れてはいかん
それが生きるってことだ」

つまり、ぬくぬくより、ドキドキの方が楽しいってことなんだ。ドキドキ出来るうちに、たくさんドキドキしておかないとって、僕は思うんだね。

僕の人生には、どれくらいの味が付いたのかなぁ・・・きっと、まだまだ全然美味しそうじゃないな。

バートマンローはこうも言っていたよ。

「夢を追わない人間は野菜と同じだ」

さぁ、頑張ろうっと。

ちなみに、何の野菜って聞いたら、「キャベツ」って言っていたよ。

おわり。





さきゅー、かもーん、1。

2014-01-12 05:03:19 | Weblog


鳥取砂丘の話。

砂丘って、なんかいいよね。なんだか憧れちゃう響きがあるよね。
砂漠はもっといいけど、日本には砂漠がないからね。

鳥取砂丘って、なんだかね、強烈なイメージがあるんだね。
ラクダの写真を撮ったら500円とかね。勝手にラクダの写真を撮るんじゃねぇよって意味の500円なんだけどね。いいじゃん写真を撮るくらいって思うけど、ラクダに乗る人もそんなにいないからね、写真を撮りたきゃラクダに乗りな、さもなきゃ砂丘のラクダの存在価値がなくなっちまうだろう?って感じなんだろうね。

あと、リフトね。これ、昔からあるんだね。
リフトがあるから、てっきり砂丘を横断するのかと思ったりするのだけれど、違うんだね。砂丘とは反対の小山へ行くんだね。いつも、「みんなリフトに乗ってどこへ何をしに行くんだろう?」って思うんだね。
中学生の時に乗ったことがあるような気もするんだけど・・・忘れた。全部忘れた。

なーんにもない島根と鳥取。つまり山陰。なんにもないわけじゃないけれど、なんにも無いと思われている島根と鳥取で、一番の観光地はやっぱり鳥取砂丘なんだね。ちょー観光地って感じ。人も多い。お土産屋も正月から営業している。

観光地ってことは、憧れの砂丘といった感じのロマンは、ちょっと感じられない。そこが問題だ。

つづく。