ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

かもーん、たいやきんぐ、4。

2014-01-15 03:46:28 | Weblog


話は鯛焼き屋さんに戻って。

僕は5人くらいの列に並んで鯛焼きを二匹買ったんだけどね。
座敷の縁に座って、天然物をの鯛焼きを堪能している間に、来るわ来るわの大行列なんだね。あっという間に20人くらいの列になって、次から次へと人が入って来る。

あぁ、二匹買っておいて良かった。って思ったね。

この辺はお正月に鯛焼きを食べる風習があるのだろうか?と思ったんだけど、この店自体が九州発のチェーン店だからね、多分違う。みんな、ここの鯛焼きが大好きなようで・・・。

僕は鯛焼きを齧りながら見ているんだけど・・・。

あのね、すごいんだよね。おばちゃんが。どのおばちゃん?ってね。おばちゃんが何人かいるし、おじちゃんもいるし、若い男の子なんかもいるんだけどね。店員さんね。小さな店なのに10人くらいいるんだよ。焼く人とか、作る人とか、売る人とか、注文聞く人とか。

まぁ、分かりやすいのは接客担当のおばちゃんだよね。なんかすごいの。当たりがめっちゃ柔らかいの。

「鯛焼き六匹ください」ってお客さんが言うと、「六匹ですね、まぁ、たくさんお買い上げ頂いて、ほんまにありがとうございます、箱に詰めさせて頂きますね、ほんまにありがとうございます、今焼いている最中ですんで、少しお待ちくださいね」ってね。

まぁ、そんなに特別なことでもない風なんだけど、普通じゃないんだよね、込められている想いが。見てて、聞いてて分かるくらい。

カスタード目当てで来たお客さんもたくさんいて、今日は粒あんだけでの営業ですっておばちゃんが伝えるんだけど。それを聞いたお客さんの顔には一瞬落胆の色が浮かぶんだけど、おばちゃんの伝え方が絶妙でね、落胆の色は一瞬で消えちゃうの。多分、お客さんの方でこう想うんじゃないかな?あっ、落胆したらおばちゃんが困っちゃう!

まぁ、そんな感じで、そんなやり取りを観ているのが楽しくて、しばらくそこに居たんだけど・・・。
店内の雰囲気が良すぎて、どんなに行列していても、待たされても、イライラしている人が居ないんだな。

これはもう、商売の秘訣なんてもんじゃない。生きる上での秘訣みたいなものが詰まっている店なわけ。

笑顔と誠実さってやつだね。

鯛焼きの味が日本一なのかどうかは、僕には判断が付きかねるが、笑顔のサービスでは、間違いなく日本一!をあげたくなる、そんな鯛焼き屋さんだったのです。

おわり。

六花亭の話?ちょっと書くのが面倒になっちゃったから、察してね。察するより行くが易し。みんな、六花亭本店へいってみよう!
濡れねずみライダーにも優しくしてくれるんだよ。


かもーん、たいやきやさん、3。

2014-01-15 03:27:52 | Weblog


北海道帯広、六花亭本店の話。
帯広に着くと、ライダーはみんな六花亭本店へと向かう。ほんと。みんな向かう。向かわない人はモグリ。モグライダー。みんな六花亭が大好きなのだ。

六花亭のサクサクパイは確かに美味い。賞味期限3時間。ここでしか食べられないという付加価値も加わって、ひどく貴重な美味しさを醸し出す。
きたさんなんて、羅臼のキャンプ場の管理人さんへのお土産にサクサクパイを買って、帯広から三時間以内に持って行くことに命を賭けているくらいだからね。

がしかしである。最近、六花亭フリークのライダーと話す時に僕はこう言う。
「六花亭ってそんなに美味しいですかね?」
みんなはちょっと怒気を込めて言う。
「美味しいよ。何?しんぐーさんは好きじゃないの?」と。

僕は、押しも押されぬ自称六花亭フリークである。安くて美味しい、これは確か。が、しかし、六花亭が提供する味は、至って普通だと思うのだ。
ケーキもプリンも、驚くほど安い。味は・・・普通。スィーツ天国十勝に於いて、六花亭の味ってのは、至って普通!と声を大にして言いたい今日この頃なのである。美味しくないんじゃないよ、普通に美味しい、の普通なの。
ではなぜ、それでも自称六花亭フリークなのか?ということだね。ことなんだね。

つづく。

かもーん、たいやきくん、2。

2014-01-15 03:07:28 | Weblog


山陰への行きの道中、日本一鯛焼きの看板が目に止まった。
僕は「ふんっ」と鼻を鳴らしながら通り過ぎた。
鯛焼きは好きだ。鯛焼きは好きだけど、日本一なんて言われたら食べるわけにはいかない。だって、謙虚さが足りないだろう。・・・美味しくないに決まってる。

通り過ぎながら、チラッと見ると、駐車場に結構な数の車が止まっていた。ちっちゃな店だ。ちっちゃな鯛焼き屋にしては、大きな駐車場だ。

帰り道も同じ道を通った。京都の福知山に入る辺りだったと思う。

また、日本一鯛焼きの看板が目に止まった。正月二日。営業している。またしても結構な数の車が止まっている。店内にも結構な数の人がいる。

僕は「ふんっ」と鼻を鳴らして通り過ぎる。

通り過ぎてから、ふと思った。「あれ?ほんとに日本一なのか?な?」

そうとなったら、行かない手はないじゃないか。減速してUターンである。
キキーッと車を停めて、店内へ。

鯛焼き屋だから、鯛焼きしか売ってない。普段は粒あんこしあんカスタードの品揃えのようだが、新年二日ということで、粒あんのみの販売だそうだ。

店内の列に並んで、鯛焼きを二匹注文。二つじゃなくて、二匹ね。ここがポイント。
おばちゃんが、そういうんだよ。鯛焼き二つくださいって言うと、「鯛焼き二匹ですね、ありがとうございます」って。

「焼き立てでございます」と丁寧に差し出された鯛焼きを、店内のお座敷の縁に腰を掛けて頂いてみる。小豆は北海道十勝産だそうだ。

うん、旨い。確かに美味しい。皮なんでパリパリだし、アンコはぎっしり詰まっているし。でもあれなんだな。日本一か?って言われると・・・うーん。大体からして、鯛焼きで日本一って判断がつきにく過ぎやしないだろうか?

つづく。