中学生はバカだ。この場合のバカは、バカで可愛いという意味である。
バカじゃない中学生もいるのだろうが、それはそれでバカだ。なぜなら、バカじゃないからバカなのだ。
中学生はバカな方がいい。バカなほどいい。バカじゃなきゃダメなのだ。
いや、もうこうなったら、中学生に限らず、人間なんてみんなバカな方がいい。バカは楽しい。バカの方がよっぽど楽しい。
ソリコミロックンロールスターズの余談。
中学三年生の時、ソリコミバミューダトライアングルが隣の中学のソリコミアルカトラズとケンカをすることになった。・・・バカでしょ?
よくわかんないんだけど、隣の中学に乗り込んでいくということになったらしい。
乗り込んでいくとなると、人数が欲しいのである。そこらへんの腕の立ちそうな輩にはもれなく声が掛かる。なぜだかわからないが、腕の立たなそうな僕にも声が掛かる。
「バンドマンはさ、そういう暴力的な厄介ごとには首を突っ込まないんだよ、ばーか」と言いたいところだが、大変面白そうなので「いくいく!おれもいく!」と答えてしまうのである。バカでしょ?
そんで、何十人かが集まって、いざ出陣!
ゾロゾロと行く。
ゾロゾロと行く。
バンドマンはワクワクしながら後方をついて行く。
決闘だなぁ、マンガみたいだなぁ。出入りだなぁ。ヤクザみたいだなぁ。おれは高倉健になるっかなぁ。
そんでもって、敵の学区へ侵入。敵が現れるのかと思っていたら、なかなか現れない。
敵の中学に乗り込むと聞いていたのに、敵の中学には乗り込まない。なぜなら、放課後だから。学校にはもう誰もいない。バカでしょ?行くなら授業中に行けっての。
何十人かでゾロゾロと歩いたのに、敵には遭遇せず、何もせず、決闘せず、解散ということになる。。。
・・・散歩?
そんでもって、中学生というのはバカだから、翌日には職員室に「散歩」の話がバレている。
なんでバレるのだろうか?やっぱりバカだからなのだろうか?
ソリコミメイン組が順々に呼び出されていく。
別に、なんにもしてないんだから、怒られる筋合いもないのだが、現場は戦々恐々である。
ソリコミ談志師匠のヨコちゃんが、呼び出しから戻ってきて、僕のクラスへやって来た。ソリコミ歌丸師匠やソリコミ喜久蔵師匠も一緒である。
僕の机を取り巻いて、職員室での取り調べの状況を教えてくれる。
一人一人呼び出され、決闘へ参加したメンバーを洗いざらい言わされたらしい。それはそれは厳しい取り調べだったと口々に言う。大体が何発かは殴られている。そういう時代だったし、そういう中学だった。
決闘で殴られるならまだしも、決闘を出来ずに教師に殴られるというね。。。非常に残念な結末である。
そして、ソリコミヨネスケのヨコちゃんが言う。
「おれたちはよ、しんぐの名前は出さないからな。お前は頭がいいからよ、いい高校へ行くんだろ?内申点に響くと困るからな。へへへ。」
ソリコミ笑点ズの言った通り、見事に僕は呼び出されなかった。
ソリコミお笑いスター誕生の、こういう時の結束は固いのだ。
ちなみに、僕の内申点が高かったのかというと、決してそんなことはなく、三年生の時点では、地の底を這うようなものだったとしか思えない。
ソリコミひょうきん族の面々には、逆に、気を遣わせて悪かったなぁと想ってしまう、今日この頃なのである。
以上余談。
つづく。
バカじゃない中学生もいるのだろうが、それはそれでバカだ。なぜなら、バカじゃないからバカなのだ。
中学生はバカな方がいい。バカなほどいい。バカじゃなきゃダメなのだ。
いや、もうこうなったら、中学生に限らず、人間なんてみんなバカな方がいい。バカは楽しい。バカの方がよっぽど楽しい。
ソリコミロックンロールスターズの余談。
中学三年生の時、ソリコミバミューダトライアングルが隣の中学のソリコミアルカトラズとケンカをすることになった。・・・バカでしょ?
よくわかんないんだけど、隣の中学に乗り込んでいくということになったらしい。
乗り込んでいくとなると、人数が欲しいのである。そこらへんの腕の立ちそうな輩にはもれなく声が掛かる。なぜだかわからないが、腕の立たなそうな僕にも声が掛かる。
「バンドマンはさ、そういう暴力的な厄介ごとには首を突っ込まないんだよ、ばーか」と言いたいところだが、大変面白そうなので「いくいく!おれもいく!」と答えてしまうのである。バカでしょ?
そんで、何十人かが集まって、いざ出陣!
ゾロゾロと行く。
ゾロゾロと行く。
バンドマンはワクワクしながら後方をついて行く。
決闘だなぁ、マンガみたいだなぁ。出入りだなぁ。ヤクザみたいだなぁ。おれは高倉健になるっかなぁ。
そんでもって、敵の学区へ侵入。敵が現れるのかと思っていたら、なかなか現れない。
敵の中学に乗り込むと聞いていたのに、敵の中学には乗り込まない。なぜなら、放課後だから。学校にはもう誰もいない。バカでしょ?行くなら授業中に行けっての。
何十人かでゾロゾロと歩いたのに、敵には遭遇せず、何もせず、決闘せず、解散ということになる。。。
・・・散歩?
そんでもって、中学生というのはバカだから、翌日には職員室に「散歩」の話がバレている。
なんでバレるのだろうか?やっぱりバカだからなのだろうか?
ソリコミメイン組が順々に呼び出されていく。
別に、なんにもしてないんだから、怒られる筋合いもないのだが、現場は戦々恐々である。
ソリコミ談志師匠のヨコちゃんが、呼び出しから戻ってきて、僕のクラスへやって来た。ソリコミ歌丸師匠やソリコミ喜久蔵師匠も一緒である。
僕の机を取り巻いて、職員室での取り調べの状況を教えてくれる。
一人一人呼び出され、決闘へ参加したメンバーを洗いざらい言わされたらしい。それはそれは厳しい取り調べだったと口々に言う。大体が何発かは殴られている。そういう時代だったし、そういう中学だった。
決闘で殴られるならまだしも、決闘を出来ずに教師に殴られるというね。。。非常に残念な結末である。
そして、ソリコミヨネスケのヨコちゃんが言う。
「おれたちはよ、しんぐの名前は出さないからな。お前は頭がいいからよ、いい高校へ行くんだろ?内申点に響くと困るからな。へへへ。」
ソリコミ笑点ズの言った通り、見事に僕は呼び出されなかった。
ソリコミお笑いスター誕生の、こういう時の結束は固いのだ。
ちなみに、僕の内申点が高かったのかというと、決してそんなことはなく、三年生の時点では、地の底を這うようなものだったとしか思えない。
ソリコミひょうきん族の面々には、逆に、気を遣わせて悪かったなぁと想ってしまう、今日この頃なのである。
以上余談。
つづく。