さてさて、一曲軽く歌っただけで声がガッサガサになってしまう喉を持つ男、シングである。ということは書いた。
猛暑の中、テクテクと歩いて下北沢ラウンに着いて、ギターを二本セットして、いよいよ、リハーサルに臨むのである。
第一声で全てが決まると言っても過言ではない。何が決まるって、それは、吉田さんの魔法が未だ健在なのか、ということである。吉田さんの魔法が、このガッサガサの僕の喉に効くのかどうかってことなのである。
結果から言うと・・・寝不足から来る疲労という最悪のコンディションの中、一年振りに歌うという未知の世界の中・・・僕は、リハーサルだというのに、一時間も歌ってしまった・・・本気で。
つまりこういうことだ。吉田さんの魔法は健在なのである。
なんとギターの弾きやすいことか。
なんと唄の歌いやすいことか。
こんなことってあるんだなぁ・・・と、つくづく想う。
例によって、吉田さんは、音響設備を少しもいじっていないのである。そのままの音なのである。
こんなことってあるんだなぁ・・・と、つくづく想う。
リハーサルと本番を合わせると、僕はたっぷり四時間、ステージに上がっていたことになる。そのほとんどを歌って過ごしたのに、喉は少しも嗄れなかった。これが事実である。これが吉田さん魔法使い説の証明である。
リハーサルの後も、本番の後も、僕は吉田さんにこう言い続けた。
「僕は仮にもミュージシャンであって、名声も何もあるわけじゃないですけども、僕は仮にもミュージシャンであって、なんとも途方もない時間をミュージシャンとして過ごしているわけであって、その僕がこう想っているわけなんです。吉田さんは魔法使いなんですよね?どんな魔法を使ってるんです?吉田さんの手に掛かると、僕は僕以上に歌が上手くなってしまうんですけど」
吉田さんはニコッと笑ってこう答える。
「僕は何もしていませんよ。最初のまんまです。何もいじってないでしょ?でもね、ミュージシャンの方に気持ちよく演奏して欲しいなって、そんな風には想っていますよ」
吉田さんは素敵な人である。
彼こそが「プロフェッショナル」なのである。と、僕は想う。
あぁ、下北沢ラウンでライブが出来て良かったなぁ。やっぱりここだなぁ。ここだったなぁ。
また歌いたいなぁ・・・ラウンで。
猛暑の中、テクテクと歩いて下北沢ラウンに着いて、ギターを二本セットして、いよいよ、リハーサルに臨むのである。
第一声で全てが決まると言っても過言ではない。何が決まるって、それは、吉田さんの魔法が未だ健在なのか、ということである。吉田さんの魔法が、このガッサガサの僕の喉に効くのかどうかってことなのである。
結果から言うと・・・寝不足から来る疲労という最悪のコンディションの中、一年振りに歌うという未知の世界の中・・・僕は、リハーサルだというのに、一時間も歌ってしまった・・・本気で。
つまりこういうことだ。吉田さんの魔法は健在なのである。
なんとギターの弾きやすいことか。
なんと唄の歌いやすいことか。
こんなことってあるんだなぁ・・・と、つくづく想う。
例によって、吉田さんは、音響設備を少しもいじっていないのである。そのままの音なのである。
こんなことってあるんだなぁ・・・と、つくづく想う。
リハーサルと本番を合わせると、僕はたっぷり四時間、ステージに上がっていたことになる。そのほとんどを歌って過ごしたのに、喉は少しも嗄れなかった。これが事実である。これが吉田さん魔法使い説の証明である。
リハーサルの後も、本番の後も、僕は吉田さんにこう言い続けた。
「僕は仮にもミュージシャンであって、名声も何もあるわけじゃないですけども、僕は仮にもミュージシャンであって、なんとも途方もない時間をミュージシャンとして過ごしているわけであって、その僕がこう想っているわけなんです。吉田さんは魔法使いなんですよね?どんな魔法を使ってるんです?吉田さんの手に掛かると、僕は僕以上に歌が上手くなってしまうんですけど」
吉田さんはニコッと笑ってこう答える。
「僕は何もしていませんよ。最初のまんまです。何もいじってないでしょ?でもね、ミュージシャンの方に気持ちよく演奏して欲しいなって、そんな風には想っていますよ」
吉田さんは素敵な人である。
彼こそが「プロフェッショナル」なのである。と、僕は想う。
あぁ、下北沢ラウンでライブが出来て良かったなぁ。やっぱりここだなぁ。ここだったなぁ。
また歌いたいなぁ・・・ラウンで。