いきなりでなんですが、今、病院にいます。病院の合皮張りの長椅子に座って、放射線被曝の順番待ちをしています。あぁ、なんてこった。
ライブの時にちょこっと話したり、会う人には報告したりしていたのだけど、最近の僕の状態について、まったく説明をしていなかったということに、メグちゃんからのメールで気づいたので、ちょっと報告。被曝の順番待ちをしながら、ブルーな気持ちでちょっと報告。
事故から一年が経過して、僕の怪我は、もうこれ以上は治らないね、という後遺症を除けば完治しているはず、の時期ではあるのだけれど・・・実際はそうでもなかったりする。
右肺からの出血は、新潟の病院で毎日アイスクリームを食べている間に治った。
折れた6本の肋骨は、クシャミを我慢している間に自然と治った。
数々の擦り傷と打撲の後も、季節の移ろいの中で気にならなくなった。
世界がぐるぐると回転するかのようなひどい目眩は、事故から春が来る直前にピタリと止んだ。
問題は、手術をした右鎖骨の骨折である。
毎月一回レントゲンを撮っている。レントゲンの写真を見ながら、先生は首を捻る。何度も首を捻る。「おかしいなぁ」。
事故から九ヶ月が過ぎた頃、五月。普通ならば、鎖骨の骨を繋いでいるチタン製のプレートとボルトを抜く手術を受ける頃である。僕はCTスキャンの機械の中に入れられた。
CTの立体的な画像をクルクルと動かしながら、先生はこう言った。
「やっぱりね、だと思った。ほら、見てごらん。骨、全然くっ付いてない」
九ヶ月経って、僕の骨はちっともくっ付いていないのである。
九ヶ月経ってくっ付かないものが、これからくっ付くわけがない。そう思わない?
このまま骨が付かないようであれば、どうするのか?先生が説明をしてくれた。
1.くっ付きかけの骨をもう一度割る。
2.割った断面の骨をゴリゴリと削って平らにする。
3.腰に穴を開けて骨盤の骨を削り出す。
4.削り出した骨盤の骨の形を、鎖骨を割って削った箇所に合うように加工する。
5.削って隙間を空けた鎖骨の骨の間に、腰から取り出して加工した骨盤の骨をピタリとはめる。
6.骨がずれないように、再びチタンのプレートとボルトで固定する。
7.骨盤の骨は再生力が強く、間違いなくくっ付く。
8.偽関節手術といって、全然大したことのない手術である。
嫌だよぉ。また全身麻酔じゃん。また入院じゃん。とかね。
それから四ヶ月。様子見続けて四ヶ月が過ぎた。
今日のCTの結果によって・・・手術をするかどうかが決まるのである。
そんなこんなと書いているうちに、CTスキャンの中に入って被曝して来た。今、診察待ち。
九時半の診察予約なのに、CT予約は八時半で、僕は偉いから八時半にちゃんと来て、CTなど五分で終わってしまったものだから、すげぇ待つじゃないか。と、ブツブツ言いながら、待っている。
どうかなぁ?くっ付いてるかなぁ?どうかなぁ?
とか、思ったりしない。
どうせ手術なんだよ。手術に決まってんだよ。どうせスッカスカなんだよ。
とかも、思ったりしない。
もうこういうのは、なるようにしかならないもので、僕なんかがどう想おうが、どう願おうが、どう祈ろうが、そういうの関係ないからさ。無力なんだよ、無力。
あっ、でも、ちょっとはドキドキするよ。
だって、入院することになるわけで、そしたら、喫煙所の場所が気になるわけで、この病院の喫煙所、すげぇ遠いの。病人には無理だろ!ってくらい遠いの。いやぁ、行けないよ、手術直後にあんなに遠い喫煙所。
あぁ、嫌だなぁ、入院。
あぁ、早く来ないかなぁ、順番。
ライブの時にちょこっと話したり、会う人には報告したりしていたのだけど、最近の僕の状態について、まったく説明をしていなかったということに、メグちゃんからのメールで気づいたので、ちょっと報告。被曝の順番待ちをしながら、ブルーな気持ちでちょっと報告。
事故から一年が経過して、僕の怪我は、もうこれ以上は治らないね、という後遺症を除けば完治しているはず、の時期ではあるのだけれど・・・実際はそうでもなかったりする。
右肺からの出血は、新潟の病院で毎日アイスクリームを食べている間に治った。
折れた6本の肋骨は、クシャミを我慢している間に自然と治った。
数々の擦り傷と打撲の後も、季節の移ろいの中で気にならなくなった。
世界がぐるぐると回転するかのようなひどい目眩は、事故から春が来る直前にピタリと止んだ。
問題は、手術をした右鎖骨の骨折である。
毎月一回レントゲンを撮っている。レントゲンの写真を見ながら、先生は首を捻る。何度も首を捻る。「おかしいなぁ」。
事故から九ヶ月が過ぎた頃、五月。普通ならば、鎖骨の骨を繋いでいるチタン製のプレートとボルトを抜く手術を受ける頃である。僕はCTスキャンの機械の中に入れられた。
CTの立体的な画像をクルクルと動かしながら、先生はこう言った。
「やっぱりね、だと思った。ほら、見てごらん。骨、全然くっ付いてない」
九ヶ月経って、僕の骨はちっともくっ付いていないのである。
九ヶ月経ってくっ付かないものが、これからくっ付くわけがない。そう思わない?
このまま骨が付かないようであれば、どうするのか?先生が説明をしてくれた。
1.くっ付きかけの骨をもう一度割る。
2.割った断面の骨をゴリゴリと削って平らにする。
3.腰に穴を開けて骨盤の骨を削り出す。
4.削り出した骨盤の骨の形を、鎖骨を割って削った箇所に合うように加工する。
5.削って隙間を空けた鎖骨の骨の間に、腰から取り出して加工した骨盤の骨をピタリとはめる。
6.骨がずれないように、再びチタンのプレートとボルトで固定する。
7.骨盤の骨は再生力が強く、間違いなくくっ付く。
8.偽関節手術といって、全然大したことのない手術である。
嫌だよぉ。また全身麻酔じゃん。また入院じゃん。とかね。
それから四ヶ月。様子見続けて四ヶ月が過ぎた。
今日のCTの結果によって・・・手術をするかどうかが決まるのである。
そんなこんなと書いているうちに、CTスキャンの中に入って被曝して来た。今、診察待ち。
九時半の診察予約なのに、CT予約は八時半で、僕は偉いから八時半にちゃんと来て、CTなど五分で終わってしまったものだから、すげぇ待つじゃないか。と、ブツブツ言いながら、待っている。
どうかなぁ?くっ付いてるかなぁ?どうかなぁ?
とか、思ったりしない。
どうせ手術なんだよ。手術に決まってんだよ。どうせスッカスカなんだよ。
とかも、思ったりしない。
もうこういうのは、なるようにしかならないもので、僕なんかがどう想おうが、どう願おうが、どう祈ろうが、そういうの関係ないからさ。無力なんだよ、無力。
あっ、でも、ちょっとはドキドキするよ。
だって、入院することになるわけで、そしたら、喫煙所の場所が気になるわけで、この病院の喫煙所、すげぇ遠いの。病人には無理だろ!ってくらい遠いの。いやぁ、行けないよ、手術直後にあんなに遠い喫煙所。
あぁ、嫌だなぁ、入院。
あぁ、早く来ないかなぁ、順番。