久しぶりに写真を一枚。
ペンキ屋さんのお手伝いで、足場を組んだ。
足場を組むのは鳶の仕事。
ということは、おれは、鳶だ。最近のおれは、鳶だ。
どうもこんばんは。とび職のしんぐ君です。どうぞよろしくシクヨロ。
足場を組むのは鳶の仕事だけど、とび職しんぐ君は、「4メートルパイプ!」とか、「3メートル歩み板!」とか、「長いステップ10個!」とか、ペンキ屋さんの親方に言われたものを、「ほいさ!」「へいさ!」「はいさ!」と差し出すだけなのであって、別に全然とび職っぽくなくて、そこらへんはそれほど面白くない。
おまけに、ペンキ屋さんの親方は最近腰を痛めたらしく、重いものが持てない。
だから、「その脚立をここへ」とか、「この脚立をそこへ」とか、おいおい、そんなの自分でやれよ、と思ってしまいそうなことを言うもんだから、参ってしまう。
なんで参ってしまうかというと、そのいちいちを、僕は折れている鎖骨ではない方の腕でこなさなければならないわけで、狭かったり高かったり落っこちそうだったりする中での作業は、それなりに大変だったりするからなのである。
でも、いいこともある。
秋だなぁ。すっかり。
朝は寒い。日が暮れるのが早い。
陽が暮れるのが早いってことは、仕事は早く終わる。へへへ。
おまけに、ペンキ屋さんの親方は、なぜか、早く帰りたがりの人で、普通なら5時を過ぎるとソワソワしだしそうなところを、4時を過ぎるとソワソワして時計ばかりを見始める。
そんで4時半になると、「あちゃー!もうこんな時間だ。もう嫌になっちゃったから帰ろう!」と言って、ペンキだらけの作業着をサッと脱ぎ捨ててしまうのである。
すげぇ、面白い。
いいことはある。
僕の趣味は、自分の話をすることと、人の話を聞くこと、この二つに限る。
新しく出会った人との会話は、時にひどく楽しい。
趣味が合うことも合わないことも。
考え方が似ているところも似ていないところも。
価値観が同じところも違うところも。
知らないことを知るということは、新しい世界を「知る」ということ。
最近ね、こんなことを想っている。
「ポストカード売りに戻って、いろいろな人と出会って、いろいろな話をしたり、聞いたりしたいなぁ・・・。また始めようかなぁ・・・路上の詩人」
え!!!?
詩人復活!!!?
とか思ったでしょ?
きゃー!!!
って思ったでしょ?
でもさ、でもそ、パソコン壊れちゃったから・・・へへへ。
おれ、今、なーんにも持ってない。
そうだね、なーんにもないところから、始めてみましょうか?・・・へへへ。