ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

元気の源は、なーんだ?その4

2019-12-26 20:26:00 | Weblog


珪藻土のスプーンてのがある。湿気を取るスプーン。調味料とかの容器に入れておくと、湿気を取ってくれて調味料が固まらない。そういうのが欲しい。
僕は考えた。素焼きだ!素焼きのスプーンを作ればいいんだ!

珪藻土よりは湿気は吸わない。が、しかし、そこそこなら湿気は吸う。グッドアイデアだと想う。どう思う?

ジムニー号の話の続き。

翌日、僕は反省していた。
「あきらめてはいけない」
「あきらめたら終わりや」
「やるっきゃない」

あきらめかけていた自分を戒めて、丸一日ドリルで穴を開け続ける気で、ボンネットの中へ座る。そしてひたすら、穴を開け続ける。

なんかさ、すごーく大きな穴は開いている。でも、その穴が、ちっとも望む方向へ延びていない。それが問題だ。
どんなに大きな穴が開いても、方向が違えばネジは挿さらない。

昨日の失敗は繰り返さない。中途半端な状態で蓋を閉めて試しても、ただただラジエター液が噴き出すだけだ。目指すは、完全なる穴。

あぁ、バカみたいな作業だ。
もともとは水温が上がるからと始めた作業。
関係ない箇所のネジを折ってしまい、その修復を試みて、端から見ると、車を壊しているようにしか見えない作業を延々としている。
そして、知ってる?つまり、知ってる?万が一、奇跡が起きて、この作業がうまくいったとて、水温が下がるわけではないってこと。

あぁ、バカみたいな作業だ。

夕方前、パコッという感じで、何かが外れた。・・・ネジだ。折れたネジが、やっと取れた。つまり、元にあった穴が現れたということだ。やった。ついにやり遂げた。おれ。やり遂げた。
8ミリのネジが入っていて箇所に、2センチくらいの大穴を開けてしまった。・・・もうダメかもしれない。でもね、最前は尽くしたよ。ほんとに。

一縷の望み。

ガスケットを入れ、蓋を閉め、6ミリのボルトを入れる。入る。下からナットをはめる。はまる。ラチェットで締める。締める。締める。締まった。

エンジンをかける。

ボンネットの中を覗く。もう薄暗い。

液は、漏れるのか?漏れないのか?

どうなんだ?



ポタポタ・・・ポタポタ・・・

ジャーーー。

漏れてんじゃーん!

エンジンを止める。
ボンネットを閉める。

部屋に入る。

「さて、どうするっかな」

ジムニーちゃんとは・・・もうサヨナラかもしれない。

つづく。

元気の源は、なーんだ?その3

2019-12-26 20:01:00 | Weblog


赤土の平皿。織部と辰砂と鈞窯。
これはいいと想う。予想よりいい。織部の赤が出なくても、辰砂の赤が出なくても、鈞窯の紫感が出なくても、これはこれでいい。と思う。

ところで、ジムニー号の話が終わっていない。書こう。書いてみよう。

ラジエター液を噴き出しながら帰って来た僕が手にしたのは、ドリル。ドリルの先に付けたのは、金属用のドリルの刃。

何をする?
何をするって、そんなの決まってる。
折れたネジにドリルで穴を開けるのだよ。ウィーンってね。
穴を開けて、そこにボルトを通して、下からナットで留める作戦。

これなら出来そうだ。たぶん。きっと。

それから二日間、ジムニーのボンネットを開けて、ボンネットの中に座り込み、0.1ミリずつ、ドリルでウィーンと穴を開け続けた。

まず、失敗だったのは、元にあった穴とは別の方向へ穴が開いてしまったことだ。どんどんどんどんずれていき、「まぁなんとかなるだろう」精神が仇となって、全然違う方向へ穴が開いてしまったことだ。だって、金属に穴を開けるのは難しい。

最初に開けた穴は、完全に失敗だった。蓋を閉めても、新しいネジが全然入らなかった。

そこからは、開けた穴を横へ横へと広がる作業。何時間もかけてミリ単位で広げていく。ドリルの性質上、横に広げるのは縦に開けるのの数倍も大変なのである。

4ミリと5ミリと6ミリのネジを買ってきた。

4ミリのネジが入った。蓋をして下からナットで締めてみた。エンジンをかけてみた。ラジエター液がドドドドーっと溢れてきた。・・・全然閉まってない。

またドリル。ドリル一日目の日が暮れた。少し嫌になった。もう直らない気がしてきた。

なんだか、絶対にやってはいけないことをやっているような気がしてきた。再起不能になってしまうのではないか・・・、いや、もう再起不能になっているのではないか・・・そんな気がしてならない。