ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

ジェームズディーンもジャニスジョップリンも紅の豚のポルコも、みんなくわえ煙草だった。

2019-12-29 02:41:00 | Weblog


17歳の頃。高校の昼休み。
チャリンコに乗って全力で走る三人組。ナラとカザワとオレ。
10分と少し走れば、ナラの家へ着く。ナラの部屋は上がり込み、三人で灰皿を囲んで煙草を吸う。何を話すわけでもない。煙草を吸う。
その頃は、高校生は煙草を吸ってはいけないという法律があったので・・・えっ?今もなの?えっ?今もそうなの?・・・へぇ。

17歳の頃。その頃からずっとハイライト。ちょっとキツめのタバコである。その頃のタールは19ミリグラム。オーストラリアでは違法なタール量だったりしてね。今は17ミリグラム。ロングピースの24ミリグラムには負けるが、ちょっとキツめのステキなタバコである。

ハイライトを吸っていると、声をかけられる。おじさんに。声をかけられる。

「おれも昔はハイライトだったなぁ」

これ、定番。かなりの確率で、これ、定番。

十年くらい前だったろうか?タバコのパッケージに「警告」が書かれるようになった。
それはそれはショックな出来事だった。
タバコのパッケージが・・・ハイライトのパッケージが・・・おかしくなった。

その時に語られたのが、ハイライトのパッケージのデザインについてである。

ハイライトのパッケージのデザインは、稀代の才人イラストレーター和田誠氏が手がけたという。1960年にデザインされたハイライトブルー。
警告が載せられたことにより、デザインが台無しになってしまったという記事をどこかで読んだ。

それから、時は経ち・・・

先日、ライブの日に、差し入れで、タバコを頂いた。もちろんハイライトを、である。

手持ちのタバコが残っていたので、差し入れで貰ったタバコに手をつけたのは、ライブ後、数日経ってからのことである。

驚いた。驚いたというより・・・唖然とした・・・というより、憤慨した・・・というより・・・呆然とした。

ハイライトのデザインが・・・

ハイライトブルーが・・・

なんだこれ?

こんなの、全然カッコよくない。

いっそのこと、禁止にしたらいいんじゃないの?タバコ。大麻やコカインやMDMAみたいに。
そしたら、おれ、密売人から買うから。無意味な警告文など載っていない、ハイライトブルーのハイライトを密売人から買うからさ。

なんだこれ?全然カッコよくない。

奇しくも、ハイライトブルーをデザインした和田誠氏は、今年の10月に83歳で亡くなった。

最期に、目にしたのだろうか?
ハイライトブルーが片隅に追いやられてしまった、ハイライトのパッケージを・・・。

元気の源は、なーんだ?その6

2019-12-29 01:51:00 | Weblog


ウォーキングの道中、そこら辺に生えている草を摘んで、片手に持ってブラブラとしながら帰ってくる。

ヘンテコな花瓶に挿してみる。
・・・悪くないな。

ジムニー号の話。

困った時の関口モータース。
関口さんに電話をしたのが午前10時。関口さんから指定された時間が午後1時半。我が家から関口モータースまで1時間かかるとしても、まだ少し時間がある。

・・・試しに走ってみるか。

僕は庭に出て、めぼしい容器を探す。
空になったラジエター液の容器が二つ。二つで4リッター。キャンプ用のウォーターバッグ。4リッター。合わせて8リッター。

・・・8リッターあれば足りるだろう?

容器に水を入れて、ジムニー号の荷台に積む。

水を入れた容器を積み込む前に、ジムニー号に載っている荷物・・・ガラクタ・・・ゴミ・・・ゴミのようなものたちは全て降ろした。荷物をすべて降ろして、普段は使うことのない取り外し可能な後部座席を積み込んだ。

そう。最悪の場合、ジムニー号とはさよならになる。さよならになるかもしれない。さよならになる可能性がなきにしもあらず。そうなって欲しいわけがあるはずもないが、そうなってしまった時の準備である。

走行距離23万キロ。25年間も走り続けている660ccの車。あちこちがイカレポンチになってしまっている。

ついこの前は、ギアが入らなくなって動かせなくなった。
車というのは、クラッチを踏んでギアを入れないと走らないんだよ。
仕方がないので、車の下は潜って、クラッチワイヤーの辺りを、スパナとラジオペンチでグリグリしてみた。全然ダメだった。調整用のナットが固着して動かない。

・・・あぁ、ダメかぁ。

と思って、エンジンをかけてギアを入れてみる。入らない。

・・・まぁ、何もしてないんだから、変わるはずもない。

ためしに、エンジンを切った状態でバックギアに入れてみた。バックギアに入れた状態のままクラッチを切らずにエンジンをかけてみた。

ガン!と音がして、車が後ろへ飛び出そうとする。

クラッチを切って、バックギアをニュートラルへ戻す。クラッチを切って、ギアをローへ入れてみる。

入る。・・・ん?入る。・・・ん?ギア、入ったじゃーん!

なぜかわからないが、ギア、直った。

それから、ギアが入らなくなることはない。入らなくなることはないが、直したわけではないので、いつだって一抹の不安とともにいる。

まぁそういったことは、常にある。それが23万キロの車に乗るということであるのだな。

8リッターの水を荷台に積み込んだ。

さぁ、走ってみよう。
ラジエター液は、どのくらいのペースで減るのか?
積み込む水は8リッターで足りるのか?

さぁ、予行練習だ!

つづく。