閃き

変化も気付く事も無い平凡な毎日の中にきっと閃きがあるはず。閃きを求めた記憶

新米の和尚

2013-04-07 18:52:12 | 閃き
知人の父親が亡くなりお通夜と葬儀に参列した

葬儀の読経は菩提寺の住職が勤める


その菩提寺の住職は最近世代交代したらしく若く余り経験も無いようだ

一生懸命勤めているが、何故か上滑りしているように聞こえる

経験が足りないから致し方ない


子供の頃、お経を聞くと何故か可笑しくなって笑って叱られた記憶がある

しかし、最近の子供はお経を聞いて笑った事など見たことも無い

何故、子供の頃に笑ったのかは覚えていないが、新米の和尚の読経は思わず笑いそうだった

真に不謹慎な事である

葬儀には伴葬の和尚が数人いる

最も高齢の和尚は流石に声もよく、威厳を感じる

彼のお陰で読経が締まって聞こえる


読経は真に不思議なハーモニーがある

普通の音楽とは違って不協和音の妙を感じる

その新米和尚は絶妙な不協和音で読経をする

単独で聞けば笑いそうだが、皆と読経するときは、何とも味わいがある


新米の和尚は、無事に導師を勤めあげた

新米は一時の事だ

暫くすれば、らしくなるだろう

その時は今日の事は良い思い出になるだろうね
コメント
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