閃き

変化も気付く事も無い平凡な毎日の中にきっと閃きがあるはず。閃きを求めた記憶

プラ製ストローの規制

2018-09-03 07:30:48 | 閃き
世界中でストローを代表としてプラスチック製のストローやコップ等の食器類の製造規制に乗り出す動きが活発になってきている

再生不能なゴミの低減と海洋汚染対策がその目的とされる

しかし、このニュース、素直に聞けないのは私だけではないだろう


石油から作られる原料で製造されるプラスチック製品は強度や衛生面から重宝されて世界中で使用されてきたが

使い捨てという消費段階に入ったことが、後の処理が埋めるだけという事から、結局不法投棄となり、海洋汚染になったのだろう

結局はモラルの問題だ、と一言で片付けてしまえない問題なのだ


中国などの大量に安く製造する国からすれば、後進国に安価に提供することで格段に便利になったのは確かである

欧米でも日本でも大量製造と大量消費によるゴミの問題は深刻だった

この深刻さを国の努力で再生が可能な素材に切り替えたり、リサイクルする仕組みを構築して現在に至っているのだが、後進国はそうはいかない

便利な反面、ゴミの問題をどうするのかを合わせて提供すべきなのだが、他国の事として売れればよいという考え方なのだろう

処理方法がなければ、不用品は捨てる

穴を掘るのは大変だから、海に捨てる

波によってゴミはどこかへ去ってしまうから目出度しめでたし

これによって魚が食べたりして環境に大きな影響を生んでいる

従って製造する国や会社はプラスチック製の製品を作るのを止めれば、少しでも環境の悪化を止められるという壮大な考えに基づく


この考え方や取り組みが果たして巨大メーカーに浸透するのであろうか

日本でもプラ製品を生業にしている会社が存在するのだが、将来に不安を抱かざるを得ないだろう

モラルが低いところではモラル改善ができないから、モラルが高い国での使用を減らそうという考えはどう繋がってゆくのだろうか

スタバでは紙製のストローを使用すると発表しているのだが、コストと耐久性の点で代替えできるのだろうか


私が子供の頃は、プラ製のストローは洗って何度でも使いまわしていたのが当たり前だった

ストローが高価だったし、容易に手に入れることもできなかった時代である

それが現在は無償(コストの中に見込んである)という感覚が定着しているから、ぞんざいになるのだと思う

回りくどく理解し辛いかもしれないが、もっと他に考える点がある気がしている