空振り

高校の同級生が心臓の手術で入院したというので、近くの友人と見舞いに行った

休日の昼間に、おじさん二人が車に乗ってドライブするなんて

と思いつつ、日頃出来ない話で道中は愉しくて、あっという間であった

病院の休日窓口で病室を訊ねると名前がないという

手術はしたが日帰りであったらしい

当人に見舞いに来たと電話した

彼は恐縮して我々に謝罪したが、早期に早合点して見舞いに来た我々も手落ちである

手術が成功して何よりである

空振りだったが、お昼は美味しい蕎麦を味わえて穏やかに休日の時間は過ぎていった

自宅に送って頂いたが、家には誰も居ない

鍵を持っていないので、買い物に出掛けた妻に電話し、庭の日当たりの良い場所に座りノンビリ過ごした

空振りも良いものだ