晩秋の今、桂を目的に須磨区の奥須磨公園を訪ねました。
奥須磨公園は17.3haの広さがあり、1969年(昭和44年)に須磨区多井畑の多井畑厄除八幡宮に隣接した森に造られました。
芝生広場、多目的広場、遊具公園、トンボの大池、トンボの小池、芝生広場、サクラの丘、ホタルの小川、つり池などがあります。
この公園の森全体としては緑の木々が多く、次が黄色に染まる木で、『もみじ』のように紅に染まる木は少ない。このため、この時期には物足りなさを感じるかも知れません。
横尾山を背景にした、新池の畔の落羽松(ラクウショウ)はこの公園のシンボル的存在に思えます。
対岸の紅に染まった『もみじ』の、水面に張り出した枝の下を鴨が悠々と出入りする情景をただ眺めているのも良いものだと思います。
遊具広場付近には『桂』の樹が多くあります。その葉は黄色く染まって散り積り、カラメルソースのような香りが立ち込めています。
ここまで来たので、公園に隣接する森の多井畑厄除八幡宮にもお詣りして帰ることにしました。
【樹木の豆知識】
①桂(カツラ)
・学名:Cercidiphyllum japonicum
・カツラ科カツラ属の落葉高木。
・樹高30m程、樹幹の直径2m程にもなる。
・葉はハート型に似た円形。秋には黄色く紅葉する。
・落葉は甘い香りを呈する。
・材は碁盤、将棋盤、家具、鉛筆などに使われる。
②落羽松(ラクウショウ)
・学名:Taxodium distichum
・スギ科ヌマスギ属の針葉樹。
・和名:ヌマスギ(沼杉)。
・北アメリカ原産の落葉針葉高木。
・辺材は器具に使用される。心材は軽量で土中や水中で腐朽しにくい特質を生かし、枕木、船舶材、屋根板などに利用される。
【関係サイト】
○ 神戸市公園緑化協会
○ 神戸観光壁紙写真集