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スケルトンハウス‐きまぐれCafe

生活とビジネス

そのときの思いや状況で、いろいろなことを話し合ってきた喫茶店。きまぐれに、思いつくままに・・・

極めて日本人的

2014-08-30 07:29:33 | 社会・経済

 第二次世界大戦終戦後、勝者である連合国の中に、日本を民主的独立国家として再建することに反対する国が多かったが、米国マッカーサー氏(占領軍・元帥)が将来の国際社会に必要として押し切った。再建反対の理由は、自己の考えに拘わらず、権力者(その時、その場で牽引力がある、若しくはそう思われている人)に追従するという極めて日本人的な民族性が、再建した国民を再度戦争に向かわせるのではないかと危惧されるからだと聞かされていました。

 現在の中央および地方自治体の政治を司る議員を選出する選挙において、この「極めて日本人的」な思考・行動力が働いていないでしょうか。

 8月は終戦の月です。8月5日(火)の朝日新聞に、オーストラリアのカウラ市にあった捕虜収容所での日本人捕虜の自滅的行動としか思えない“カウラ事件”が掲載されていました。
 この事件の発生原因に関する生存者によるコメントが非常に興味深いと思います。

 この記事を読み終わったとき、現在の日本人にも、この「極めて日本人的」な思考・行動力が働いているのではないだろうかとの大きな不安が過ぎりました。

①誰かが反対してくれて、『提示されている案』は成立しないだろう。→だから意思表示しない

②自分が賛成しても、『提示されている案』は成立に至らないだろう。→だから意思表示しない

③『案を提示している人』と議論を交わしたくない。→だから意思表示しない→①

④『案を提示している人』に根拠のない信頼感をいだいている。→本当は反対だけど賛成する→①、②

⑤『案を提示している人』は自分よりも立場が上なので、逆らえない。(逆らえないと思い込んでいる。)→本当は反対だけど賛成する→①、②

 このような考え方が、集団となった日本人を、大多数が好ましくないと思っている方向へと導く判断を招いてしまいます。
 あなたはこのような考え方をしていませんか?

 例えば、

「あなたの生活を必ず楽にします。是非私に一票を!」

 当選の暁に、この言葉を実現させる確実性、根拠はどこにあるのだろう?

「社会福祉への財源が不足している。このためには消費税増税をお願いしたい。」

・・・「社会福祉に使うのなら増税も仕方ない」・・・

 消費税は目的税ではなく一般税(普通税)。社会福祉の財源に限定して使われる根拠と保証はどこにあるのか?

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【朝日新聞スクラップ】

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【関係サイト】

 ○ 朝日新聞GLOBE 多文化国家の素顔第三回 カウラの戦中・戦後 日本人捕虜の脱走事件とオーストラリア

≪参考≫

 8月15日(金)、正午前から日本武道館で行われた第69回全国戦没者追悼式において、正午の黙祷後の天皇陛下の“おことば”全文。

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 本日、「戦没者を追悼し平和を祈念する日」に当たり、全国戦没者追悼式に臨み、さきの大戦において、かけがえのない命を失った数多くの人々とその遺族を思い、深い悲しみを新たにいたします。

 終戦以来既に六十九年、国民のたゆみない努力により、今日の我が国の平和と繁栄が築き上げられましたが、苦難に満ちた往時をしのぶとき、感慨は今なお尽きることがありません。

 ここに歴史を顧み、戦争の惨禍が再び繰り返されないことを切に願い、全国民と共に、戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し、心から追悼の意を表し、世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります。





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