スケルトンハウス‐きまぐれCafe

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老人性うつ病

2022-08-06 13:25:05 | 社会・経済




 私が73歳になったためか、老人性」うつ病のことが妙に気になります。

 

 知らなかった。年寄は皆、認知症にかかって死ぬものだと思っていた。のに・・・。こんな病気が有るなんて‼



 終活にばかり一生懸命で、すっかり忘れていました。私が73歳、女房が65歳になった今、鬱病が大変気になります。

 「鬱病」と「痴呆症」はよく似ていると言われています。それだけに気になります。

老人性うつ病ってどんな病気?
  
 うつ病は、子どもから高齢者までどの年代でも発症する可能性がある病気ですが、高齢者のうつ病は認知症と間違われるケースが多いため、周囲の人がなかなか気付けず、知らないうちに症状が進行してしまうことがあります。   そのため、周りの家族が正しい知識を持ち、早い段階で適切な対応を取ることが求められます。

 正式な病名ではありませんが、65歳以上の高齢者がかかるうつ病のことを老人性うつと呼びます。

 「1日中ボーッとしている」「なんとなく元気がない」という様子が、認知症の初期にも見られる症状であるため、認知症と勘違いされがちな点が厄介なところです。

 「頭痛やめまい」「食欲不振」「肩こり」「吐き気」「耳鳴り」「しびれ」などの身体的な不調を頻繁に訴えてくるようになります。
 それ以外にも、「不安や焦燥感を訴える」「落ち着きがなくなる」「趣味やそれまで好きだったことに対して興味を示さなくなる」「出不精になる」などの症状が見られます。


老人性うつの原因

 仕事上のストレスに起因するというよりは、自身の退職や子供の独立といった「環境的要因」と、配偶者との死別、老化に伴う精神的・肉体的な衰えなどに代表される「心理的要因」の2つが主な原因となり発症することが多いといわれています。

1-老人性鬱病

【環境的要因の具体例】

 ・定年退職した
 ・仕事がなく、特にやることもない
 ・子供が独立した
 ・引っ越しなどで環境が変化した
 ・家族や親戚、友人に会える機会が少ない
 ・夢中になれる趣味がない
 など

【心理的要因の具体例】
 ・配偶者が亡くなった
 ・長年飼っていたペットが亡くなった
 ・重い病気にかかった・病気がなかなか治らない
 ・病気の後遺症がある
 ・夫婦の性的関係がなくなった
 ・友人や親戚から悪口を言われた
 など

 「不安」や「喪失感」が見られる場合は、心理的要因によるうつ病である可能性が高いため、本人の言動を注意深く観察してみてください。

 認知症との違いを把握しておく必要があります。

2-老人性鬱病と認知症

 症状の進行速度;老人性うつの場合は比較的短い期間に複数の症状が現れるため、周囲が「あれ、最近様子がおかしいな」と気付きやすいの
         す。
 記憶障害(物忘れ)の有無;老人性うつのケースでは、あるとき突然数日前のことを思い出せなくなり、それによって本人の不安が高まっていく
              傾向があります。

 自責の念の有無;「周囲の人に迷惑をかけている」という自責の念が強くなり、物事に対して悲観的になったり、自分を卑下するようになったりします。最悪「死に
         たい」と思うケースもあるため、自傷行為などをしないように注意深く見守る必要があります。

 本人の自覚の有無;自分の認知機能の低下をはっきりと自覚しているため、自分の症状が悪化していないかどうかをよく気にするようになります。

 質問に対する受け答え方の違い;熟慮する様子を見せますが、結果としては答えられないという傾向があります。

 対処法;うつ病は、精神を安定させる働きがある神経伝達物質「セロトニン」と関係が深いといわれています。太陽光を浴びたり運動をしたりすると、セロトニンの
     分泌を促すことができるので、屋外の散歩や簡単な体操などを日常生活に取り入れ、適度に体を動かすように誘導してあげましょう。
 予防法;新しいことにチャレンジする気持ちを持ったり、積極的に会話したりするなど前向きな気持ちを持つことが重要です。定年退職後も何か新しい仕事を始め
     たり、趣味や習い事に通ったりすると良いでしょう。自発的にそういった行動を取らない場合は、社会や人との関わりを絶やさないように、家族や周囲の
     人たちが気にかけてあげることです。

 治療法

 環境的要因
  活力を取り戻せるような環境を整えてあげたり、引っ越し先の新しい家でくつろげるように工夫したりすることが効果的です。
  環境調整には家族のサポートが必須ですが、症状がかなり進行しているケースでは、必要に応じて病院への入院も検討すべきでしょう。
  責任感が強い傾向があり、中には家事などを積極的に手伝おうとする人もいます。このような場合は、家族が代わってあげるなど、本人に無理
  をさせないようにしましょう。
  ただし、老人性うつの場合、「休ませすぎ」を避ける必要もあります。

  高齢者は気力や筋力が衰えやすいため、何もしない期間が増えると、認知症になったり寝たきりになったりすることがあります。

 薬物療法

 抗うつ剤などを使用するのが基本です。
 ただし、老人性うつの場合、抗うつ剤の使い方には注意が必要です。抗うつ剤の中には、「血圧を上げる」「尿が出にくくなる」などの作用のあるものがあるからです。その人の身体状況によっては使えない 抗うつ剤も存在するため、それぞれの健康状態に応じて抗うつ剤を選択する必要があります。必ず医師に判断してもらうようにしましょう。

 精神療法

 「頑張れ」などの励ましは、病気を悪化させることもあるため避けてください。
 具体的な接し方については、病状や期間、その人の性格によっても異なるため、専門医に相談して決めます。
 うつ状態が回復してきたら、人や社会との接点を持たせながら、徐々に精神的な刺激を与えていく必要があります。
 デイサービスなどを利用するのも良いでしょう。また、病院で医師や看護師と世間話をするだけでも、病状の改善につながることがあります。

 うつ病の症状が進行し自殺のおそれがあったり、家族が介護で疲れきっていたりする場合は、医師の判断のもと、入院を検討することをおすすめします。



老人性うつは治療すれば治る病気

 家族が老人性うつと診断されたときに大切なことは、本人の主張を認めることです。
 「つらい」「体が痛い」と訴えているときに、否定や反論をしてしまうと、ますます悲観的になり症状の悪化につながります。
 真摯に耳を傾け、共感してあげるよう心掛けましょう。
 認知症と違い、老人性うつは適切な治療を行えば改善する病気なので、家族や周囲の人が前向きに取り組むことが大切です。











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