古新聞の整理をしていたら、“The Asahi Simbun GLOBE”(2020年)4月5日版が出てきました。ここには「Nationalism」に関する記事と、インド・パキスタン国境(インド側;アタリとパキスタン側;ワガ)における警備隊員交代式の様子が載せられていました。
記事「ナショナリズムとは何か」にはその詳細が記述されていると思います。
私は、生活における思いを同じくする人々によって形成された一定の区域を限定し、異にする区域の人々を相容れないのが国粋主義、「愛国心」であり、住まう人々を暴力などで一定の区域を制圧し、制圧者の代表者を頭としてその区域を“思い”ではなく目的的に国家とし、隣接する他国を相容れないのが国家主義(「愛国心」ではない)かと思っています。
しかし今や地球上の殆どの地域が人に依って創られた国家に帰属され、一様に国家主義がまかり通っています。
例えばオリンピックで「どの選手を応援するのか?」といった質問は「国粋主義」と「国家主義」が混ぜこぜになったものだと思います。(この質問そのものは「国粋主義」だけど、オリンピックは“国”を代表してきている選手による競技なので、「国家主義」と考える)
広辞苑第六班の最後の注釈には国粋主義=ナショナリズム、国家主義=ナショナリズムと記されています。短絡的にいえば、現代では国粋主義=国家主義になってしまいそうです。