スケルトンハウス‐きまぐれCafe

生活とビジネス

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アリクイのいんぼう そして 恐怖の四季 と かもめのジョナサン

2018-02-03 08:27:47 | 本、雑誌とCD、DVD

 最初、表題だけを見ると“かな”で表現してあるので、アリクイがどんな悪巧みをしているのかと思ってしまいました。

01_arikuinoinbo

書名:アリクイのいんぼう〔A6判;文庫本〕
著者:鳩見すた
発行所:株式会社 KADOKAWA
プロデュース:アスキー・メディアワークス
挿絵:佐々木よしゆき
初版発行日: (1) 家守とミルクセーキと三文じゃない判    ;2017年(平成29年) 8月25日
         (2) 運命の人と秋季限定フルーツパフェと割印 ;2017年(平成29年)12月22日
ジャンル;ライトノベル




 特に、1巻目のジャケットの絵では分かりません。
 1巻目・2巻目共、とても可愛らしいアリクイが描かれています・・・

2010年3月6日(土)に印章についてお話しましたが、1巻目の、「家守とミルクセーキと三文じゃない判」の58ページには、私がお話した内容とほぼ同じことが記されています。

<Bookデータベースより>

(1)家守とミルクセーキと三文じゃない判

 「人がハンコを作る時には事情があります」そう語るのは喫茶店にして印章店という『有久井印房』の店主。しかしその姿はどう見ても白いアリクイで、なおかつ少々ふっくら気味。そんな店長をサポートするのは、ウェイトレスの宇佐ちゃんと、キザなカピバラのかぴおくん。「ハンコを作ってください!あれ、なんでシロクマが?」訪れ驚くお客さんに「ぼくはアリクイです」と静かに出されるコーヒー。不思議なお店で静かに始まる、縁とハンコの物語。

(2)運命の人と秋季限定フルーツパフェと割印

 ミナミコアリクイの店主が営む『有久井印房』は、コーヒーの飲めるハンコ屋さん。訪れたのは反抗期真っ只中の御朱印ガール、虫歯のない運命の人を探す歯科衛生士、日陰を抜けだしウェイウェイしたい浪人生と、タイプライターで小説を書くハト。アリクイさんはおいしい食事で彼らをもてなし、ほつれた縁を見守るように、そっとハンコを差し伸べる。不思議なお店で静かに始まる、縁とハンコの物語。



 この本に書かれている色んなことに思い当たる節があります。

 思い出とは不思議なもので、若いころのアルバイトのこと。独身のとき、一生懸命仕事に励んでいた時分の思い。恋愛・求婚そして結婚したあのころの思い。「自分が守らなければ!」と、新たにした家族への思い。会社での転属とそれに伴い新たに必要とされるスキルを早く身に付け、向上させ、上司となるべく一生懸命だったころの思い。そして、都合よく忘れてしまった昔のこと。都合で忘れさせられた昔のこと。

 定年後、社会の世話になって生活を送っている今、思い起こせば、本の内容には思い当たる節が多々あります。


 二巻目の『運命の人と秋季限定フルーツパフェと割印』の「くず餅食べた人とナポリタンと朱肉」では、登場人物の池尻と字蓑(アザミ)と宮前という浪人生二人と音大一年生の関係を、『スタンド・バイ・ミー ―恐怖の四季 秋冬編』の「スタンド・バイ・ミー ―秋の目覚め(秋の物語『THE BODY』)」の登場人物である四人の少年達(ゴーディ、クリス、テディ、バーン)に擬えています。

 『恐怖の四季』は1982年スティーヴン・キングが発表した中編小説です。「刑務所のリタ・ヘイワース ―春は希望の泉」、「ゴールデンボーイ ―転落の夏」、「スタンド・バイ・ミー ―秋の目覚め」、「マンハッタンの奇譚クラブ ―冬の物語」で構成されています。

02_Different Seasons

書名:スタンド・バイ・ミー ―恐怖の四季 秋冬編
                  ゴールデンボーイ ―恐怖の四季  春夏編   〔A6判;文庫本〕
著者:スティーヴン・キング(Stephen King)
翻訳: 山田 順子  浅倉 久志
発行所:株式会社 新潮社
初版発行日:1987年3月25日(秋冬編)    1988年3月25日(春夏編)
ジャンル;英米文学・ホラー



 著者がホラー作家で有名なので―“ホラー作家”というレッテルを張られた著名作家なので、「恐怖の四季」もホラーに分類されていますが、現在でいうところのホラーの要素は作中には見当たりません。

 また、最後の章「小説家と珈琲とシグネットリング ~あとがきにかえて~」の中で、著者本人とした孤高のブンシバトの同類項として、「かもめのジョナサン」の主人公であるジョナサン・リヴィングストン(カモメ)が引き合いに出されています。

03_Jonathan Livingston Seagull

書名:かもめのジョナサン〔四六判(変形121mm×191mm);単行本〕
著者:リチャード・バック(RICHARD BACH)
翻訳:五木寛之(下訳:國重純二)
写真:ラッセル・マンソン
発行所:株式会社 新潮社
初版発行日:1974年6月20日
ジャンル;英米文学・寓話



 この本は、私が20歳代半ばの頃、巷で「かもめのジョナサン」という言葉が一人歩きするほど流行っており、どんな内容か興味を惹かれ購入したものです。



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