「染まずただよふ」

・・・塾講師スミレの日記・・・

誤解を招く表現

2012年08月16日 |   誤・迷答!
お盆休みが終わり、今日から夏期講習会再開です。
今日はどのクラスでも「久しぶりに勉強して疲れた」という感じの生徒が多かったです。
お盆が終わるまでに宿題を終わらせる目星を付けるように言っていたのですが
やはりほとんど進んでいないようだし
早い学校は来週早々から授業が再開されるのに心配だなあ…

さて、今日は中3クラスの国語で慣用句の問題がでてきました。
慣用句やことわざは、教科書にも少し出てきますが
そこで覚えたかどうかより、読書量や家庭環境で知識量の差が大きいようです。

テキストには
空欄に適語を書きなさい。 「母が(   )にかけたバラが咲く。」

という問題があり、ヒントとして
「いろいろと世話をして心を込めて大切に育てる、という意味です。
 みなさんも現在お家の人に(  )にかけて育てられている最中です。
と言ったところ、それを聞いて書いた生徒の答えがコチラ。

「母が(  )にかけたバラが咲く。」

「手にかける」って「世話をする」という意味もあるけど
「自分の手で殺す」という意味もあるから、ちょっとドキッとしました。

正解は
「母が( 手塩 )にかけたバラが咲く。」

この生徒には「塩を足しておいて」と声をかけたのですが
「え?なんで料理?」と、かえって混乱させてしまいました。
伝わるように伝えるって難しいな。