「染まずただよふ」

・・・塾講師スミレの日記・・・

レベルアップに期待

2017年02月22日 | 今日のお仕事 
倍率発表から1夜明け、家族会議の結果を教えてくださる電話がポツポツありました。
なんとなく、本人の意志というより保護者の意向なんだろうな…というのが
透けて見え、我々の力不足を感じると共に、生徒本人が納得して
心から合格発表を笑顔で迎えられるようにしよう! と改めて気持ちを引き締めています。

それにしても、この時期に三者面談をしても
まだ「勉強よりもゲームばかりしている」なんて話を聞くと言葉を失ってしまいます。
ゲームするな!とは言いませんが、あくまでも勉強の息抜き程度に留めてほしい!
留められないなら、あと2週間ぐらいガマンしてください!

私立の併願が取れた時点で、気が抜けたようになっている生徒がいるのも
緊張感と焦りからの現実逃避でゲームに走る生徒がいるのも気づいています。
でも、一方で、私立の併願が取れたから
県立高校(第一志望校)へ強気にチャレンジしようとしている生徒や
緊張感や焦りを押さえるために今まで以上に勉強に力を入れている生徒もいます。
ほんの1週間前まで同じくらいの実力だった生徒が
気持ちの持ち方や過ごし方で、ここへきて少しずつ差が出てきたのを感じます。
この少しの差が、本番ではかなり大きな差となるってこと
わかっているのに伝わらないのがものすごくもどかしいです。
本人たちも、すべてが終わってから気づくんだろうな。
そして、気づかずに終わる生徒もいるんだろうな…。

初めての決戦直前の切羽詰まった場面でどういう行動を取るか
これは本人の資質や環境に寄るところが大きいので
我々には簡単にどうにかできることではありません。
ですが、ここで真正面から向かっていった生徒は
「志望校合格」と、それ以上に価値のある経験値を
手にしていることを知っています。
だから、ギリギリ直前まで「入試から逃げるな!」と働きかけていくつもりです。

入試を経てレベルアップするのは学力だけじゃないと
この時期に戦う顔をしている生徒を見るたびに思います。