「染まずただよふ」

・・・塾講師スミレの日記・・・

教科書閲覧問題

2016年01月22日 | 今日のお仕事 
「現場の意見欲しかった」=教科書閲覧、役員も把握―東京書籍、会見で陳謝

検定中の教科書を教員たちに見せて謝礼を渡したというニュース、今日も話題になっていましたね。
いろいろな考えがあって決まっているルールを破ったということに関しては
非難されても仕方ないと思いますが
「現場の意見を聞きたかった」という主張もわかる気がします。
それに、実際「現場でどう使われるか想定して作ってる?」と思うほどヒドイ教科書もあるし。
(英語で、1ページのたった数文の中に、新しい文法事項が複数入っていて
 しかも会話文のため典型的ではない形だったりすることがあるのです。
 それぞれの説明を一気にやらないといけないうえに
 基本を知らないのに例外を教えても生徒はポカーンで効率が悪い。

現場の先生たちが使いやすい教科書が採択されやすい、と考えるのが普通で
ならば実際に声を聞いて改善しよう、と思うのは普通だと思うし
先生たちだって、使いやすい教科書ができるならありがたいと思うんだけどなあ。
関わったのが5000人超となると、少人数の偏った意見ということでもなさそうだし…。

当塾に来る教材屋さんは商品のアピールももちろんするけど
なぜウチがその教材を選んだか(選ばなかったか)をしっかり聞いていくし
各教材の細かい要望(解答欄がせまい、選択問題が多すぎるetc)もメモしていくけどなあ。
で、その要望が反映された教材を持って「我が社の自信作ができました!!」と営業に来ます。

ワイロを渡して「採択してください」というのだったら即アウトだと思うけど
「ちょっと見て意見ください」くらい、いいような気がするけど
「謝礼を渡す」というのが心証を悪くしているのかしらね。

ボスはこのニュースを聞いて
「意見ならいっぱいあるから、(そんな機会があれば)採用されなくたって言いたい放題言うぞ!
 謝礼?もらえるなら当然もらう!!
と言っていました。
ま、ウチには縁のなさそうなハナシですけどね。

県内でも今回の改訂で、いくつかの地域、いくつかの教科で教科書会社が変わります。
関わっている先生が近くにいたりして!?


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