七月二十三日(日)曇り。
日曜日につき、のんびりと起きた。外は曇りだが、湿気が多くて不快である。朝食時にクーラーを入れようかと思ったが、浪人の身としては贅沢だと思い、扇風機で涼をとった。朝食は、千葉産の秋刀魚の干物、ナスとキャベツの味噌炒め、キャベツの味噌汁。昼は、冷やし中華。夜は、サリー夫妻と山下町のレストランにて食事。
今日は、城ケ島で友誼団体が主催するチャリティーバーベキューがあるのだが、何と言っても三浦海岸の駅から、バーベキュー会場へ行くまでの足が無い。色々と考えた末に欠礼した。最も、夕方の五時から、旧知の映画監督、中村高寛さんの十一年ぶりの新作、長編ドキュメンタリー、『禅と骨』の公開イベントがあり、サリー夫妻から誘われていたので、ダブルヘッダーは無理と判断した次第。
中村監督は、横浜の伝説の娼婦であったメリーさんのドキュメンタリー『ヨコハマメリー』や、その他、私の友人でもあり、沢木耕太郎氏の『一瞬の夏』のモデルとしても知られている、元東洋ミドル級チャンピオンのカシアス内藤さんのドキュメント、NHKハイビジョン特集『終わりなきファイト“伝説の ボクサー”カシアス内藤』の監督として知られている。
『禅と骨』の内容は、一九一八年、アメリカ人の父と日本人の母の間に生まれた日系アメリカ人ヘンリ・ミトワは、日本文化を愛し、茶道、陶芸、文筆にもすぐれた才能を発揮している。晩年は、世界遺産に登録されている京都嵐山・天龍寺の禅僧として過ごしていた。しかし八十歳を目前にして、童謡『赤い靴』の映画化を突如宣言し、永年の夢の実現に動き出す。家族や周囲の人々を巻き込みながら、これまでの“青い目の文化人”という地位から大きく外れていく様を、ヘンリの波乱に満ちた人生の再現ドラマやアニメーションなどを絡めながら映し出す。(Movie Walker)
映画は、とても感動した。数奇といっては失礼かもしれないが、大正七年に日本に生まれたヘンリ・ミトワ。いくら横浜に生まれたと言っても、当時は、物わかりのいい人ばかりはいなかったに違いあるまい。父のいるアメリカにわたり、戦後に帰国。禅僧になるのだが、禅宗の修行の厳しさは並大抵ではない。晩年、「赤い靴」の映画にかける情熱。私は、彼のような人のいることを知らずにいた己の「怠慢」を恥じた。また中村監督の、人の観察、生き様の厳しいまでの追及とこだわり。映画を見ながら、自身の来し方を反省せざるを得なかった。特に道を求めて生きる、という思いのある方には、是非とも観て頂きたいと思っている。中村監督の労作に脱帽。
映画を見終わった後、そのまま帰宅する気持ちになれず、サリー夫妻と、しばらく山下町を歩く。海風が心地よかった。サリーの知り合いのレストランで、食事の後に帰宅。
日曜日につき、のんびりと起きた。外は曇りだが、湿気が多くて不快である。朝食時にクーラーを入れようかと思ったが、浪人の身としては贅沢だと思い、扇風機で涼をとった。朝食は、千葉産の秋刀魚の干物、ナスとキャベツの味噌炒め、キャベツの味噌汁。昼は、冷やし中華。夜は、サリー夫妻と山下町のレストランにて食事。
今日は、城ケ島で友誼団体が主催するチャリティーバーベキューがあるのだが、何と言っても三浦海岸の駅から、バーベキュー会場へ行くまでの足が無い。色々と考えた末に欠礼した。最も、夕方の五時から、旧知の映画監督、中村高寛さんの十一年ぶりの新作、長編ドキュメンタリー、『禅と骨』の公開イベントがあり、サリー夫妻から誘われていたので、ダブルヘッダーは無理と判断した次第。
中村監督は、横浜の伝説の娼婦であったメリーさんのドキュメンタリー『ヨコハマメリー』や、その他、私の友人でもあり、沢木耕太郎氏の『一瞬の夏』のモデルとしても知られている、元東洋ミドル級チャンピオンのカシアス内藤さんのドキュメント、NHKハイビジョン特集『終わりなきファイト“伝説の ボクサー”カシアス内藤』の監督として知られている。
『禅と骨』の内容は、一九一八年、アメリカ人の父と日本人の母の間に生まれた日系アメリカ人ヘンリ・ミトワは、日本文化を愛し、茶道、陶芸、文筆にもすぐれた才能を発揮している。晩年は、世界遺産に登録されている京都嵐山・天龍寺の禅僧として過ごしていた。しかし八十歳を目前にして、童謡『赤い靴』の映画化を突如宣言し、永年の夢の実現に動き出す。家族や周囲の人々を巻き込みながら、これまでの“青い目の文化人”という地位から大きく外れていく様を、ヘンリの波乱に満ちた人生の再現ドラマやアニメーションなどを絡めながら映し出す。(Movie Walker)
映画は、とても感動した。数奇といっては失礼かもしれないが、大正七年に日本に生まれたヘンリ・ミトワ。いくら横浜に生まれたと言っても、当時は、物わかりのいい人ばかりはいなかったに違いあるまい。父のいるアメリカにわたり、戦後に帰国。禅僧になるのだが、禅宗の修行の厳しさは並大抵ではない。晩年、「赤い靴」の映画にかける情熱。私は、彼のような人のいることを知らずにいた己の「怠慢」を恥じた。また中村監督の、人の観察、生き様の厳しいまでの追及とこだわり。映画を見ながら、自身の来し方を反省せざるを得なかった。特に道を求めて生きる、という思いのある方には、是非とも観て頂きたいと思っている。中村監督の労作に脱帽。
映画を見終わった後、そのまま帰宅する気持ちになれず、サリー夫妻と、しばらく山下町を歩く。海風が心地よかった。サリーの知り合いのレストランで、食事の後に帰宅。