1月29日(水)晴れ。
天気が良いので散歩がてらぶらりと伊勢佐木町へ。馴染みの焼肉屋さんでランチ。極カルビランチ1800円なり。関内周辺の焼き肉屋を回ったが、結局はこのお店に落ち着く。食後は、南区役所に行きマイナンバーカードの更新。
終了後に、久しぶりに南区役所近くの横浜橋商店街を散策。カツオが好きな時は、随分とこの商店街の魚屋に通ったが、なぜか食の好みが変わってしまい、来ることが少なくなった。日にちが悪かったのか定休日のお店が多くガッカリ。帰宅後は、先日アマゾンから届いた『火群(ほむら)のゆくへー元楯の会会員たちの心の軌跡』(鈴木亜繪美著・田村司監修、柏艪舎刊)を読む。この本が出版されたのは2005年で、三島・森田両烈士の自刃後35年で、今から20年前のこと。
私は、かつて楯の会の人たちと言えば、一期生の阿部勉、伊藤好雄の両氏にはお世話になったが、そのお二人以外では「経団連事件」に決起した西尾俊一さん、そして昭和57(1982)年に笠原正敏さんや犬塚博英先輩たちが行った沖縄の祖国復帰10周年記念を記念した「民族派青年有志・沖縄戦跡慰霊巡拝団」にてご一緒した本多清さん以外に知り合いはいなかった。しかし、それらの人たちから楯の会や三島・森田両烈士について、何か聞いたという記憶が全くない。後年、楯の会関係者が書かれた本などを通じて、その当時の周辺の事情を知ったぐらいだ。『火群(ほむら)のゆくへ』を読んで、昭和45年11月25日の各人の衝撃と動揺、其の後の心の葛藤などを知り、彼らが背負ってきたものの大きさに、今更ながら驚いた次第。
20代の多感な時に、尊敬する人と先輩・同志の自刃と言う出来事に遭遇したことは、元楯の会の人たちの人生に影響を与えないはずはない。本に登場する人たちは、私と同世代か、少し上の人達。5期生の人でも、今年74、5歳で1期生の人は80歳近い。私も野村先生の晩年の歳を越えた時は複雑な思いがあったが、元楯の会の人たちも同じ思いだったに違いあるまい。