88歳女性。脳梗塞後遺症で嚥下障害があり、家族の希望で胃瘻造設を行ったが、経管栄養剤を入れると発熱するため、注入を断念した。抗凝固剤など内服薬の投与ルートとしてのみ使用している。中心静脈栄養にしたが、、糖尿病で高血糖となるため、インスリンを点滴に混合して、さらに血糖値によりインスリン皮下注で補正している。喀痰の吸引や体位交換なども行っている。病院にいないと生きていけない状態がずっと続く。発語はなく、家族の顔もわからない。別の92歳女性も同じ状態で入院を継続している。社会経済に関心のある医師ならば、いろいろと意見や感慨、さらには苦悩があるのだろう。私の場合は家族の希望にできるだけ沿って、なるべく淡々とできることをしている。無理な延命を希望しませんと言われれば、それなりに対応する。若い時から社会性に乏しい医師だったと思う。
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