なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

癌もあるが、暑さでまいった

2012年07月27日 | Weblog

 81歳男性。間質性肺炎で呼吸器科外来(大学病院からの応援医師担当)で経過をみていた。左側胸部痛が続き、精査すると肺癌の肋骨進展だった。専門病院で姑息的放射線療法を受けたが、年齢と間質性肺炎があるということで、それ以上の治療は困難と判断された。呼吸器科医が常勤ではないので、医療用麻薬処方のこともあり、内科で緩和ケアを継続することになった。できるだけ自宅で過ごして、最終的には入院治療とする方針となった。

 オキシコンチンの内服を漸増して、癌性疼痛に対応していた。倦怠感が続き、ステロイドの内服も開始した。前回外来受診日には、それほど悪くなかったが、ここ数日暑い日が続いているせいか、食欲が低下して倦怠感も増している。入院も気がすすまないようだったが、連日外来で点滴に通うのも大変で、家族は入院を勧めていた。外来で点滴を受けながら決めて下さいと伝えて、点滴を開始した。病棟の入院患者さんを診ていると、外来看護師から連絡が来て、入院するという。1週間くらい入院で点滴をして、オピオイドとステロイドの内服を調整することにした。まだ最期まで入院を継続する状態ではないので、いったん退院して外来に戻すことが目標になる。

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