なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

パーキンソン病の一過性意識消失

2012年07月14日 | Weblog

 74歳女性。パーキンソン病で神経内科外来に通院していた。これまでも2回一過性の意識消失で救急搬入されていた。今日はデイサービスに出かけていて、また一過性に意識消失して救急搬入さえた。搬入時は意識清明で麻痺などの神経症状はなかった。頭部CTは異常なし。バイタルサインでは血圧が170とふだんよりすしろ高めだった。パーキンソン病による起立性低血圧による脳循環不全なのだろうか。救急車内で嘔吐して、吐物が少量だがコーヒー残差様だった。PPIをふだんから内服している、血液検査で貧血やBUNの上昇はなかった。ADLはつかまってやっと歩行できるくらいらしい。原因はわからないが下肢を切断した既往のあるベット上生活の老夫と二人暮らしだそうだ。入院して点滴で経過をみることにした。老夫婦の二人暮らしは、これまでヘルパーの助けを借りてなんとかやってきたが、そろそろ限界のようだ。

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