85歳男性。前立腺癌で他院の泌尿器科に通院していた。PSAは正常域で治療はうまくいっている。高血圧症で通院している内科クリニックで糖尿病の処方が開始されたそうだ。今日は頻尿で当院の泌尿器科を受診した。外来の検査で血糖380、HbA1c9%と高値だった。前立腺のためというより、糖尿病のための頻尿ということで、内科外来に紹介されてきた。腹部エコー検査でガチガチの肝硬変があった。ウイルス性ではなくて、アルコール性だった。腹部エコーで膵臓は体部しかみえなかった。腹部CTを行うと、膵尾部に腫瘍があり、肝臓全体に転移を認めた。CEAとCA19-9が高値で、特にCA19-9は測定不能なくらいの値だった。膵癌による糖尿病の発症あるいは増悪だった。入院にして、さっそくインスリン治療を開始することにした。年齢的に膵癌の治療適応はない。血糖コントロールをつけて、いったん退院できるかどうかだが、最期まで入院継続となる可能性が高い。
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